名古屋はええよ！ やっとかめ
急激に悪化した世界経済の影響を受け、日本国内の大企業も大幅な人員削減やら規模縮小を打ち出していますが。
はてな匿名ダイアリーではこんなことを言ってる人がいます。
国が派遣や期間工を助ける意味がわからん
んで、この増田氏の言ってることを要約すると「おれは頑張って這い上がったのに、おれ以外の頑張ってない人間も救うなんて許せない」というようにしか読めないんですが、こういうテンプレ通りの人は後を絶たないですね。
そもそも、いつ国が派遣や期間工を助けてくれたんだという疑問もあるんですが、いま問題になってるのは、適正な雇用を確保するために本来なら企業が負担すべきコストが、不当に労働者の側にばかり押し付けられているのではないかということであって、労働者が努力するとかしないとかそういう次元の問題じゃないんですけどね。
というわけで、日本的企業の最高峰ともいえるトヨタ自動車のお膝元である、愛知県ではこんなニュースが。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008120502000256.html
ホームレスに「名古屋行って」 周辺自治体、苦渋
解雇で寮を追われ、ホームレスになった派遣社員の人たちが、愛知県内外の各自治体窓口へ相談に訪れた際、「名古屋市に行けばいい」と電車の切符を渡され、名古屋市へ転送されるケースが増えていることが分かった。ホームレス受け入れ施設があるのは愛知県内では名古屋市しかないためだが、市は「たらい回しだ。自分のところで対応して」といらだちを隠せず、県を通じて各自治体に抗議している。
市の臨時調査によると、先月１７日からの１０日間に各区役所を訪れ、「職と家がない」などと相談したのは３２人で、「トヨタ・ショックの影響があり増えている」（市保護課）。このうち６人が直前まで県内の市に住み、各自治体から切符を支給されて名古屋入り。うち２人は自分の意思で名古屋を目指したが、残りは「名古屋に行けば一時保護所があるから」などと示唆され、来名した事例だという。
これは、中心となる都市にいろんなリソースが集中しがちな、地方の経済圏に必然的に発生する事態だと思いますね。増田氏に言わせればそれも、地方に住んでいることによる自業自得ってことになるんでしょうか。
んで。
このニュースが、J-CASTではこうなります。
http://www.j-cast.com/2008/12/10031835.html
で、名古屋市では県に「名古屋市以外の県内にも受け入れ施設を」と要望しているというのですが、
愛知県の地域福祉課では、
「(名古屋市からの要望は)過去にも何回かあった。(名古屋市周辺の)自治体には、ホームレスの方がお見えになった窓口で対応してほしい、ということでお願いしている。『名古屋に行きゃあ(行け)』はルール違反。各自治体には、生活保護を適用することで対応するように指導しており、実際、この4年半、名古屋市以外の県内自治体で606人がホームレス状態から脱却している」
などと説明。施設で受け入れずとも、ある程度は対応可能との認識のようだ。
だそうです。
ここでわざわざ「行きゃあ」という名古屋弁を使うあたり、微妙に悪意を感じますね。ホントに愛知県地域福祉課の人がこう言ったのかなぁ。
昔、「ダウンタウンのごっつええ感じ」で「西日本番長地図」っていうコントがありまして。
- 西日本番長地図
修学旅行生が集まる京都で、「九州番長連合総番長：長浜淡海」「東海番長連合総番：織田家康」「四国番長連合：犬養龍馬」が、各地の名物を謳ったご当地ソングを歌いながら喧嘩をするというもので、ぼくがいちばん好きな「ごっつ」のコントなんですが、この中でも一番「ヘンな言葉」扱いを受けているのは名古屋でしたねぇ。
このコントでは、最後に松本人志が演じる「福井県総番長：福井一郎」が登場して、名物や有名人がわからないというオチがつくんですが、福井県にも、朝倉義景とか、大岡越前とか、越前ガニとか眼鏡フレームとかいろいろあるんですけどね。
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