反=近代文学史

本日は、仙台市青年文化センターで、中条省平先生の小説家講座を受けてまいりました。

反=近代文学史 (中公文庫)

反=近代文学史 (中公文庫)

19世紀にフランスで進んだ近代化の流れと、近代文学の発展について(フランス革命の端緒となったバスティーユ牢獄襲撃のとき、その数日前までマルキ・ド・サドも収監されていたこととか)、たいへん面白く教えていただきました。


近代以前の物語では、登場人物は一面の属性のみを描かれ、物語に奉仕するだけの存在だったのが、近代以降の小説では、人物を多面的に描くことによって近代人の自我を目覚めさせることになった、というお話はとても興味深かったです。


昨今は、「属性」というと萌えの要素を指す言葉になってますが、言ってみれば、キャラクターの属性を抽出することでユーザーに奉仕させるという萌えの方法論は、文学における先祖返りなのかもしれませんね。

ゾクセイ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ゾクセイ 1 (少年チャンピオン・コミックス)


参考になりました。ありがとうございます。