熱血ポンちゃん殺人事件

仙台セントラル劇場の特別レイトショーにて、「文学賞殺人事件 大いなる助走」観てきたですよ。

文学賞殺人事件 大いなる助走 [DVD]

文学賞殺人事件 大いなる助走 [DVD]

筒井康隆の原作を映画化したもの。
新装版 大いなる助走 (文春文庫)

新装版 大いなる助走 (文春文庫)

ちなみに、森村誠一にも「文学賞殺人事件」という小説があります。

主人公の佐藤浩市が、同人誌に発表した小説が直本賞の候補になり、審査員に賄賂を贈ったり、梅津栄にブロークバックされたり、と辛酸をなめるというストーリー。


中盤、文壇バーで「SFだからとバカにしやがって」と大暴れする作家の役で筒井先生本人も登場。かなりの熱演でした


女子高生役の甲斐えつ子(高橋えつ子や高森悦子名義でも活動)の素晴らしいヌードや、同人を演じる石橋蓮司蟹江敬三のダメ人間ぶり、審査員の由利徹天本英世、刑事の誠直也などキャストはかなり豪華です。


まぁふつうそれを「豪華」とはいわないわけですけれど。


結局、佐藤浩市は落選し、直本賞は、出版社がアイドル的に売り出そうとしていた女子大生作家の、「ベッドタイムエイズという作品が受賞します。

ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)

ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)

山田詠美からクレームはつかなかったんでしょうか。


最近は、この「若い女性を作家として売り出す」という傾向はますます強まり、女子高生や女子中学生が書いた小説が書店に平積みされているのをよく見かけるようになりましたね。

殺人ピエロの孤島同窓会

殺人ピエロの孤島同窓会

12歳で、長編を書いて応募すること自体がすごいとは思います。
でも、選考委員がそれを理由にプッシュするのはどうかと思うなぁ。