ゾンビ雑感(ネタバレあり)
昨夜観てきた「ランド・オブ・ザ・デッド」、実に興味深い映画でありました。
- ゾンビが進化する
前作「死霊のえじき」では、ゾンビを訓練してコミュニケーションする博士が登場していましたが、
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ゾンビのリーダーになるのが、生前ガソリンスタンドの主人だった黒人のオヤジ。
今回はゾンビのキャラ立ちも抜群です。
- キャラの立ったゾンビ
ゾンビ軍団リーダーのオヤジ(便宜上「エネオスさん」と呼ぶことにします)、初登場時から哀愁を漂わせています。
ゾンビの行動は生前の習慣を反復するものだ、というシリーズ通しての設定がありますが、
エネオスさんはむしろ幸せだった記憶を反芻しているような哀愁を感じさせます。
人間がゾンビを蹂躙するたびに、唸り声を上げて怒るエネオスさん。
首をもがれたゾンビ仲間の、頭を踏み潰して楽にしてやるエネオスさん。
あんたどう見てもゾンビじゃねーわ。
やがて、エネオスさんは兵士の死体から機関銃を拾い、使い道に気付きます。
この辺は、ちょっと「2001年宇宙の旅」の骨のシーンを彷彿とさせますね。
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バットを持ったお姉さん、でっかい包丁を持った肉屋さん、そしてマチェーテを持ったトム・サヴィーニ大先生。今回もビシっと革ジャンで決めて、股間に銃がついてるんじゃないかと思ったほどでした。
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ジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド・サーガの常として、今回もゾンビと人間は現代社会の縮図になってますが、今回のゾンビで印象的だったのが、花火が上がるとそこに注目するという習性。
夏の花火大会が大好きな、日本のヤンキーの習性じゃないっすか。
もうねー、今年の夏もあちこちに発生してましたデスヨ。
龍の刺繍入りの甚平着て頭にタオル巻いたバカそうな男と、ドギツイ原色の浴衣だらしなく着てぽかーんと口開けた女のつがい。
・・・アイツら、ゾンビだったんですね。
まぁ映画はいろいろあって、結局悪の親玉のデニス・ホッパーは車で逃げようとするんですけど、キーを探してるうちにエネオスさんに見つかって、生前の知識を生かして(ガソリンスタンド経営者だから、危険物取扱者の資格もあったでしょう)、ガソリンを散布されたところに火のついたガスボンベを投げ込まれ、チョロともどもドッカーンと爆破されるわけです。
・・・やっぱ、どう見てもゾンビじゃないよなぁ。
期せずして「ショーン・オブ・ザ・デッド」のオチと同じテーマになってしまってましたね。
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お詫び
本日の日記は、映画を観ていない人にとってはまったく意味不明な内容になってしまいました。