昔の別冊宝島を部屋の片隅から発掘しました

ワイセツ大行進 (別冊宝島 174)

ワイセツ大行進 (別冊宝島 174)

発行当時は、ちょうどヘアヌードが出始めたころでした。
「このままいけば性器解禁か」なんて言われたものです。
それから12年経ちましたが、ヘア以上の表現はいまだに解禁される様子はないですね。


さて、この本の中で93年当時のエロゲー事情について書いてあります。

当時は、
「だらだらと同じコマンド指定を繰り返すアドベンチャー・ゲーム」か、
「ゲームバランスの悪いRPGか、
「コンピュータがべらぼうに強い麻雀脱衣もの」か、
「おたくをターゲットに絞ったクイズゲーム
がほとんどで、
「裸がなければ、とてもじゃないが売れそうにもないクズの山」
だったそうです。

すごいですねぇ、この罵りっぷり。
この記事を書いたライターの方、

「ぼくは、月に四、五本のエロゲーをプレイするのだが、アリスソフト、エルフといった、良心的で確固としたポリシーのある老舗のソフトハウスは別にして、ほとんどがゲーム的にはクズであることを認めるのにやぶさかでない」

とまで書いておられました。

どうもこの方はエルフのソフトがお気に入りだったようで、当時大ヒットした「同級生」のグラフィックも絶賛されています。


で、このライターの方が誰かというと、当時パソコン雑誌でエロゲー記事も書いておられた坂東齢人さん。
いうまでもなく、現在の馳星周先生です。

マンゴー・レイン (角川文庫)

マンゴー・レイン (角川文庫)

まほろまてぃっく」などで知られる中山文十郎先生は、「同級生」の小説版のヒットで世に知られるようになりました。

同級生―もうひとつの夏休み (エルフィン・シリーズ)

同級生―もうひとつの夏休み (エルフィン・シリーズ)

もしもまかり間違って馳先生がコレを書いていたらどうなったんでしょうねぇ。

きっと、主人公が女の子を守ってマフィアと闘って、最終的にはヒロインに裏切られて惨めに死んでいく結末になったんでしょう。

オレは縛られて転がされていた。
「仕方ないのよ、わたる君」
舞の声が聞こえていた。この声ももうじき聞けなくなるのだ。
「だって、わたしは死にたくないんだもの」
オレは舞を信じた。だが、舞はオレを信じなかったのだ。

後頭部に固いものが押し付けられた。
すべての音が消えた。
すべての感情が消えた。


すべてが消えた。

みたいな感じで。(カコミ中はすべて管理人の妄想です)