給食の飯田さん

最近読んだ漫画。

劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)

劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)

「イブニング」に連載された、長谷川伸の戯曲を小林まことが劇画化した『関の弥太っぺ』。登場人物はみな小林の過去作品に登場するキャラクターが演じている(巻頭に配役表が掲載されている)スターシステムを前面に出した作品になっています。
関の彌太ッぺ [DVD]

関の彌太ッぺ [DVD]

山下耕作監督の映画版では中村錦之助が演じていた主人公、弥太っぺは『柔道部物語』の三五十五、ヒロインはやはり『柔道部物語』の原田ひろみで、ほかにも小柴や秋山、村井らおなじみのメンバーが登場します。


弥太っぺと斬り合いを演じる博徒、神楽獅子の新八は『柔道部物語』のライバル、西野新二でした。新二→新八と六つ増えただけのネーミングです。取り巻きもやはり講談館浦安のメンバーで、三五と西野が「おるあああ!」と叫びながら刀で斬りつけあい、巴投げを喰らって「ぐわあっ」と地面に叩きつけられたりしているのだから、ファンなら思わずニヤリとしてしまいます。どうせなら巴投げじゃなくて背負い投げにしてほしかったですが、刀を持ったまま背負いというのはやはり無理がありますね。


次回作は、今冬からイブニングで連載される『沓掛時次郎』だそうです。

沓掛時次郎 遊侠一匹 [DVD]

沓掛時次郎 遊侠一匹 [DVD]



もう一冊。

美女アマンダ (ホラーMコミックス)

美女アマンダ (ホラーMコミックス)

三家本礼の短編集『美女アマンダ』。「ホラーM」に掲載された読み切りを、5本収録しています。


おじいさんが家に隠していた怪物妻が取材にきた新聞部員をブチ殺す表題作「美女アマンダ」、オタク少年が描いた女戦士が実体化して彼を馬鹿にしたビッチをブチ殺す「画女」、メイドが次々に失踪するお屋敷の悪人たちを新人メイドがブチ殺す「サクリファイス」、自分との約束を破った女の子たちを怪人がブチ殺す三家本作品には珍しい純都市伝説調作品「地獄のてるてる坊主」、給食費を滞納するモンスターペアレンツを給食のお姉さんが痛快にブチ殺す「給食の飯田さん」と、どれもサクッと血が噴出してスカッとする作品ばかり。肉感的な独特の絵柄もますます際立ち、グラマーな女性キャラたちのプニプニ感を味わうだけでも値段分以上の価値はあります。とくに「給食の飯田さん」の、悪ノリぐあいと『悪魔のいけにえ』リスペクトっぷりは最高。


ちなみに、ストリップバーでダンサーがゾンビ化する『巨乳ドラゴン』も再発されてます。

巨乳ドラゴン (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)

巨乳ドラゴン (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)

『ゾンビ・ストリッパーズ』よりこっちの方が先でした。