不屈の野獣

ツイッターで流行ったネタをブログにまとめる、というパターンが最近うちでも多い気がするけど、気にせずにいきます。


『もしも村上春樹が算数の問題を作ったら』→いかにもな文体がそれっぽ過ぎて笑える「めんどくせえ(笑)」 - Togetterまとめ 『もしも村上春樹が算数の問題を作ったら』→いかにもな文体がそれっぽ過ぎて笑える「めんどくせえ(笑)」 - Togetterまとめ



村上春樹ふうの文体で、算数の問題とかカップ焼きそばの作り方を綴るというもの。最初にやり始めた人は「世界一即戦力な男」で話題になったIT業界の炎上芸人みたいな人で、最初はその界隈から流行りはじめたようです。正直なところ、実際の村上春樹の文章というよりは、これまでにもたくさんあった「村上春樹が○○を書いたら」で使われる言い回しを集めた、という感じがします。



で、算数はともかく「カップ焼きそばの作り方」がウケて、いろんな作家で文体模写をやる人たちが出てきました。


もしも夢野久作と椎名誠が『カップ焼きそばの作り方』を書いたら→見事な完成度とオチに笑い止まらず - Togetterまとめ もしも夢野久作と椎名誠が『カップ焼きそばの作り方』を書いたら→見事な完成度とオチに笑い止まらず - Togetterまとめ




これはけっこう面白いですね。で、「大藪春彦版が読みたい」というツイートをいくつか目にしたので、ぼくも参戦してみたんです。


『もしも◯◯がカップ焼きそばの作り方を書いたら』が増殖していてスゴイことに→江戸川乱歩・原田宗典、他 - Togetterまとめ 『もしも◯◯がカップ焼きそばの作り方を書いたら』が増殖していてスゴイことに→江戸川乱歩・原田宗典、他 - Togetterまとめ


江戸川乱歩原田宗典太宰治蓮實重彦といったあたりも読み応えがありますが、ぼくはもちろん大藪春彦で。



主人公が伊達邦彦になってますが、時期としては、MI6の破壊工作員を退任して日本の内務省から依頼を受けるフリーのエージェントになった期間をイメージしました。ちなみにこの『不屈の野獣』は中篇集ですが、どれもものすごく唐突にブツっと終わる展開(自衛隊と傭兵軍団が大戦闘を繰り広げている間に、伊達邦彦が敵の大将から話を聞く場面でいきなり終わったりする)なのが味わい深い。あと、実在する兵器産業の会社を、日本を火の海にしようとする国際軍事謀略の黒幕として実名で書いている(さすがに「この作品はフィクションです」と但し書きがついてるケド)のもすごいと思いました。



正直ね、これやってみて、どんな話でも大藪春彦で書ける自信がつきましたね。あと、ツイッターで長文ネタを載せる場合は、スマホのメモ帳で書いてスクリーンショットの画像を載せればいい、というやり方も学習しました。