7月の告知

それでは、来月の告知です。

せんだい文学塾

 1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒。広告制作会社、コピーライターを経て、1997年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後はユーモア作品のみならず、『噂』(2001年、講談社、のち2006年、新潮文庫)などミステリでも評価が高く、またサラリーマンやその退職者を主人公とした作品も手掛けるなど、幅広い。

 2004年、若年性アルツハイマーをテーマとした『明日の記憶』(光文社、のち文庫)を発表し、同作は翌2005年5月、第18回山本周五郎賞を受賞した(2006年5月に渡辺謙主演で映画化され評判を呼んだ)。ほかに多くの著作が直木賞にノミネートされる実力派の作家である。

主な作品として『コールドゲーム』(2002年、新潮文庫、第16回山本賞候補)、『あの日にドライブ』(2005年、光文社文庫、第134回直木賞候補)、『四度目の氷河期』(2006年、新潮文庫、第136回直木賞候補)、『愛しの座敷わらし』(2008年、朝日新聞出版、第139回直木賞候補、2012年映画化)、『砂の王国』(2010年、講談社、第144回直木賞候補)など。近著に『家族写真』(2013年、講談社)がある。

家族写真

家族写真

小説家になろう講座

 1951年、福岡県出身。西南学院大学文学部。
 地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て、2005年に江戸時代元禄期の絵師尾形光琳と陶工尾形乾山の兄弟を描いた「乾山晩愁」(角川文庫)で歴史文学賞を受賞。50歳から創作活動に入って4年で文壇デビューした。2007年には、『銀漢の賦』(文春文庫)で第14回松本清張賞
 2012年には『蜩ノ記』(祥伝社)で第146回直木賞を、5回目のノミネートで受賞した。
 その他の作品には『螢草』(双葉社)、『無双の花』(文藝春秋)、『霖雨』(PHP研究所)、『春風伝』(新潮社)などがあり、正統派の歴史小説・時代小説作家として高く評価されている。最新作は、波瀾の運命に翻弄される仏師の夫婦愛を描いた『天の光』(徳間書店)。

天の光 (文芸書)

天の光 (文芸書)

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、雰囲気や内容はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 小説家になろう講座」講座からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、刑務官の経歴を活かした女子刑務所小説を刊行されている壇上志保さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、第2作、第3作も続けて刊行されている吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、オール讀物新人賞で最終候補まで残った方や、小説現代長編新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短編小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。