昔の友は今も友

こんな話題がありまして。
日本語の一人称『俺』は差別的か? - Togetter
男性が「俺」という一人称を使うのはそれだけで性暴力だ、という理論を展開している人がいて、正直「は?」という感じなのですが、そこから発生した議論の中に、興味深いつぶやきがありまして。


日本語にはいろんな人称がありますが、そこには相手と自分の関係性による使い分けがあって、対応する言葉が規定されているとのこと。では、歌の世界ではどう扱われているか、ちょっと例を見てみましょう。

「あなた」「おまえ」の例


これはたしかに、男尊女卑が根底にある呼び方ですね。演歌にはこういうのが多いです。これを古きよき時代と評する人もいるかと思いますが、まぁノスタルジア以上のものとは思いません。

「俺」「貴様」の例

  • 軍歌 同期の桜


「俺」に対応するのは正しくは「貴様」だという説もあります。軍隊でよく使われた語法で、もともとは長州の方言から来ているといわれています。

「ぼく」「きみ」の例

  • AKB48 Everyday,カチューシャ


AKB48は”ヘビーローテーション”もそうでしたが、男の子目線で「ぼく」から「きみ」に向けた歌がヒットしているようです。

「ぼく」「あなた」の例


比較的めずらしい組み合わせです。手の届かないところにいる相手への思慕を表すときは、この人称を使うと効果的ですね。

「俺」「お前」の例

  • 協和焼酎 大五郎


このホモソーシャル感はwww 豊田泰光の笑顔もステキすぎるwww

甲 アサヒ 大五郎25°2.7L

甲 アサヒ 大五郎25°2.7L


ちなみに、ぼくの半径ワンクリック圏内には、一人称「ワス」の人や「ボキ」「オデ」の人もいるのですが、こういうのはどう対応すればいいんでしょうね。ワスは不満だね!