73秒の衝撃

ぼくがいま一番ひいきにしているボクサー、ホルヘ・リナレスが日本で防衛戦を行いました。


ベネズエラ出身で17歳のときに来日し、帝拳ジムに所属して日本を主戦場に順調なキャリアを積み、フェザー級スーパーフェザー級の二階級を制覇した若き天才。ルックスも良く、片言の日本語ではにかみながら話す姿は女性ファンの母性本能を刺激すること請け合いです。


先月からはオスカー・デラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションと契約し、本格的な米国進出の足がかりをつかみました。まさに順風満帆なボクシング人生を歩んでいるリナレス。


ですが。


本日、代々木体育館で行われた防衛戦において、挑戦者フアン・カルロス・サルガドの強烈な左フックをテンプルに受け、1ラウンド開始1分でダウン。立ち上がったもののダメージは深刻で、追撃を受けて二度目のダウン。わずか1分13秒でTKO負けを喫し、王座から陥落しました。


http://www.sponichi.co.jp/battle/flash/KFullFlash20091010099.html


というわけで、今日はショックで何も書けそうにありません。同門の西岡利晃は、挑戦者のアゴを折って、3ラウンド終了後のギブアップによるTKO勝ちで防衛を果たしましたが、そちらの試合もろくに目に入らないほどの衝撃を、リナレスの敗北から受けてしまいました。


まだ24歳、一度の敗北で潰れることはないと信じています。再起戦に期待します。