Se7en days in the school
さて話題騒然の『School days』最終回。
オレなりのまとめ
- 堕胎を求められた世界、誠を包丁で刺殺
- 誠の死体を発見した言葉、誠の生首をノコギリで切断
- 言葉が誠の携帯でメールを送信、世界を学校の屋上へ呼び出す
- やってきた世界に、バッグに入れて持ってきた誠の生首を見せる
- 世界嘔吐(出崎統じゃないので光らない)
- 世界、龍書文ばりのハンドポケットで包丁攻撃を試みるも、言葉の読みにより制される
- 言葉、誠の首を切ったノコギリで世界の頚動脈を切断しモガリ笛を吹かせる
- 倒れた世界の下腹部を割き、”中に誰もいませんよ”
- 言葉、誠の生首を抱いてヨットで出航、Nice boat.
これ、原作の有名なバッドエンド(包丁、ノコギリ)とミニゲーム(アホ毛バトル)を足して、3で割らないでむしろ3倍って感じでしょうか。さすがにこの方法論は思いつかなかった。テレビでやるのに残酷度アップってどういうことよ。
しかも、なんか実在の事件にインスパイアされたっぽい要素もあるし。
誠の生首をバッグに入れて持ってきた、ってのは今年5月に発生した、会津若松市の少年による母親殺しを思わせるものがありますよね。たぶん、言葉は学校に行く前にビースティ・ボーイズのDVD見てきたんだと思います。
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そして、”中に誰もいませんよ”はもちろん名古屋市の臨月若妻殺人事件ですね。
現実の事件との関連を言うならば、むしろこの作品のほうが現実の影響を受けているということも念頭に置くべきでしょう。
また。
ラストの展開は、ちょっと『セブン』に似てるなぁと思いました。
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そして、ブラピの妻グウィネス・パルトロウを殺害し、生首を持ってきてブラピの「憤怒」を喚起し、彼に殺されることで七つの大罪をすべて断罪するわけです。
今回の『スクイズ』に当てはめると、誠は「肉欲」により、世界は「嫉妬」により、言葉は「憤怒」によって、それぞれ破滅したということになりますね。
カバンの中を写さず、世界のリアクションによって中身を表す演出は、実際には段ボールの中身を写してないのに「中の生首を見た記憶がある」*1という人が続出するほど巧みだった、デヴィッド・フィンチャーの演出に倣ったものなんだと思います。
ということは、あと4人「大食」「強欲」「怠惰」「高慢」によって破滅した人物がいるはずですが、そこまでいくとさすがにムリがあるなぁ。
なにより問題なのは、このアニメにはモーガン・フリーマンにあたる人物がいないってことなんですが。
誰一人としてまともな人がいないんだもんなぁ。良心なき世界。