恐るべきさぬきうどん

本日は「UDON」観てきたですよ。
 
まず一言だけ言っておきますと。

冗長。

一回見ればわかることを、二回も三回も見せなくてもわかりますよ本広克行さん。

製麺所にお客がいっぱい来た、ってことは鈴木京香の表情を見ればすぐわかるんだから。
そんなところで何回も何回ももったいつけて引っ張らなくてもよろし。


批判はこれだけにしておいて、まずは内容について。

恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻 (新潮文庫)

恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻 (新潮文庫)

恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 (新潮文庫)

恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 (新潮文庫)

ユースケ・サンタマリア演じる主人公や小西真奈美演じるヒロインの存在をさておけば、基本的にこの本に載っているいろんなエピソードを再構成したような内容になっています。

  • ねぎを客が自分で裏の畑から取ってくる店
  • 客のおじさんが「これ揚げていた」とアスパラを持ち込んでくる店
  • おばちゃんがねぎをハサミでチョキチョキ切って入れてくれる店
  • シビアなカーブを曲がらないと入れない店
  • 12玉入りのたらいうどんを出す店
  • 郵便屋さんに聞かないと場所がわからない店

これらの個性的なお店は、すべてこの本で紹介されています。

また、

  • ブームで客の違法駐車が増え、近隣住民からクレームがついて閉店に追い込まれた店
  • 客の回転を良くするため、うどんを細くして茹で時間を短縮する店
  • 観光客の出したゴミで周辺の散らかった店

こういったブームの暗黒面も描かれています。

オタクの人なら、観光客が増えた秋葉原を連想するところかもしれませんね。


あと、

  • 「しばらく休業します」の張り紙に、復活を求める書き込みが殺到する

というのは、さぬきうどんの話じゃなくて、ラーメンの池袋大勝軒のエピソードだったと思います。



まぁこの映画の見どころは、ストーリー云々よりうどんのツヤでしょう。
中北や長田、がもう、おばあちゃんもおなじみの池上、谷川米穀店、宮武うどんに山越などの有名店が続々と登場し、ほかほかと湯気を上げるうまそうなうどんが次々に画面を飾ります。
四国新聞社
うどんが好きでない人は、この映画を観ても意味ないよ。


南原清隆や松本明子など香川出身のタレントもカメオ出演していますが、日本一うどんを美味そうに食べる男、大泉洋もちゃんと出てます。森崎博之リーダーも、顔のデカさをいかんなく発揮していました。

大泉が出た瞬間に、場内が笑いに包まれたのは「本州バカ隊長」宮城県の面目躍如ってところでしょうか。