重力に魂を引かれた人々

伊坂幸太郎原作の映画『重力ピエロ』は、5月から全国公開予定ですが、宮城県では今日から先行公開されています。

というわけで、珍しく初日に観てきたッス。


この映画は(原作もだけど)仙台を舞台としてオールロケで撮影されており、見覚えのある風景ばっかり出てくるので、ロケ地当てクイズをやりながら観ているような気分になりました。


劇場では、ロケ地マップ付きのフリーペーパーを配布しているので、制作側としても地元意識を強く押し出しているようです。連続放火事件の現場になった、というのがプラスになるかどうかは微妙なところですが。


とはいっても、映画中の街の縮尺と実際の街のスケールが異なるので、市内中心部にいたはずの主人公(加瀬亮)が、次の場面ではミヤギテレビ前の歩道橋を歩いていたり(たぶん二時間はかかる)、大倉ダムの上にいたり(車で一時間はかかる)、片平のダイニングから逃げ出した吉高由里子を泉中央まで追いかけたり(10kmぐらいある)、というあたりでは思わずズッコケました。池玲子の『女番長』という映画で、高校球児くずれの宮内洋がやくざの親分を刺し、大阪の梅田から甲子園球場まで、日本刀をぶら下げたまま15km走って逃げるという場面があったのを思い出しました。

スケバン 女番長 [DVD]

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たぶん、東京に住んでる人からすればこういうのはよくあることなんだろうなぁ。


原作と変わった点もいくつかありました。
※以下ネタバレ

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