3月の告知

さて、2016年度の締めくくりとなる、3月の「せんだい文学塾」「山形小説家講座」の告知をここで。

せんだい文学塾

小池昌代(こいけ・まさよ)氏

東京生まれの詩人、小説家、エッセイスト。津田塾大学国際関係学科卒。

詩人としては1997(平成9)年『永遠に来ないバス』で現代詩花椿賞、2000年『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、2008年『ババ、バサラ、サラバ』で小野十三郎賞、2010年『コルカタ』で萩原朔太郎賞、2014年『たまもの』で泉鏡花文学賞、エッセイストとしては2001年『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞を受賞するなど、多くの分野で活躍している。

 その他の小説作品は、2004年『感光生活』(筑摩書房、のち文庫)、2005年『ルーガ』(講談社)、2007年『裁縫師』(角川書店)、2008年『ことば汁』(中央公論社)、2009年『転生回遊女』(小学館)、2010年『怪訝山』(講談社)、2011年『弦と響』(光文社)、「黒蜜」(筑摩書房)、『自虐布団』(本阿弥書店)、2012年『厩橋』(角川書店)がある。最新作は『ときめき百人一首(14歳の世渡り術)』(河出書房新社)。

  • 講座テーマ:「現代詩と小説を行き来して」
  • 会場:仙台文学館仙台市青葉区北根2丁目7−1)http://www.sendai-lit.jp/
  • 定員:90名(先着順、定員に達ししだいしめきり)
  • 受講料:一般2000円、学生1000円、高校生以下無料
  • お申し込み/お問合せ:せんだい文学塾運営委員会 sendaibungakujuku@gmail.com TEL080-6013-5008

山形小説家(ライター)講座

◆吉村龍一(よしむら・りゅういち)氏

1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。

その後地元に帰郷し、小学校にて技能士として勤務しながら「山形小説家講座」を受講。2008年から13年まで、代表をつとめる。
2012年『焔火』で第6回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家デビュー。

山岳小説・海洋小説・ロードノベルなど、自然を舞台とした作品に定評があり、その中で人間の情念を描く、骨太な作風で知られる。
最新作は、昭和初期の東北で貧困と差別に立ち向かう男を描いた『清十郎の目』。

清十郎の目

清十郎の目

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家(ライター)講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。

2017年度について

両講座とも、2017年度も開講いたします。スケジュールや体制変更については、近日中に発表できる予定ですので、しばしお待ちください。