その時、十点鐘は鳴った

タイガーマスク運動たけなわの昨今ではありますが、来月からは山下智久主演の映画『あしたのジョー』が公開になります。矢吹丈名義での寄付も数件あるようですが、(いちおう)本物のジョーの方はこんなコメントを出しているとか。
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http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/83865/full/

「最初は殴れなかった・・・」山下智久、『あしたのジョー』撮影を振り返る

 人気グループ・NEWSの山下智久が女性ファッション誌『FRaU』(講談社)で、主演するボクシング漫画の実写映画版『あしたのジョー』(2月11日公開)について語った。主人公・矢吹丈を演じる山下は、「最初はなかなか相手を殴れなかったんです」と撮影で直面した苦労を明かしている。

 クランクイン前から始まった過酷な食事制限で体重を9kgも落とした山下だが、それよりも難しかったのは相手を“殴る”ことだったようだ。演技とはいえ相手を殴ることにためらいがあったという山下は、わざとトレーナーに思いっきり殴ってもらい「ブチンと切れる状態を作ることもありました」という。

 また「普段は切れるタイプではない」という山下は、感情をコントロールしながらの撮影に四苦八苦したものの、「大人になると忘れてしまいがちな、努力することや本気になるってことを久々に思い出させてくれた作品でした」と貴重な体験を振り返った。

 そのほか誌面では「ぼろぼろになっても何度も立ちあがる、そんなジョーの姿を伝えたい」とオファーを受けるに至った経緯を語っているほか、ハイブランドを着こなしたスタイリッシュな姿も6ページにわたり披露している。

映画『あしたのジョー』OFFICIAL GUIDEBOOK (講談社 MOOK)

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いやいやいや山Pさあ、殴れなくなるの早すぎだろ。


ジョーが相手のテンプルを打てなくなるのは、力石が死んでからだろ!

劇場版 あしたのジョー2 [Blu-ray]

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宿命のライバルたる力石を死なせたトラウマにより、ジョーは相手のテンプルを打つことができなくなります。そのため、しばらくはボディ攻撃のみでKOの山を築きますが、その欠点がバレてからはボディブローを警戒されるようになり、無理してテンプルを打つと嘔吐してしまうのでした。アニメでは、下呂が透過光でキラキラ光る演出が印象的だったものです。これを演出した出崎統監督は、のちに手がけた『劇場版AIR』でも美少女に光る下呂を吐かせていたほどです。
劇場版 AIR (通常版) [DVD]

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(↑萌えアニメのはずなのに、どこからどう観ても『ジョー』に見えるという怪作であった)


原作の執筆当時は、PTSDなんて言葉もまだ知られていなかったでしょうに、梶原一騎も意外と人間の精神的弱さについては先見性があったんですね。

PTSDとトラウマの心理療法―心身統合アプローチの理論と実践

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ジョーがそのトラウマを乗り越えるのは、新たなライバルであるカーロス・リベラとの出会いによってですので、今回の映画ではまだそこまで行かないはず。できれば「2」も制作して、山Pが真っ白に燃え尽きるところまでやってもらいたいですね。ウルフ金串が寸借詐欺をはたらくところとか、ゴロマキ権藤の出番もぜひ忘れずに。カーロス役はホルヘ・リナレスホセ・メンドーサ役にはマニー・パッキャオあたりの特別出演をお願いしたいものですね。

PacMan: Behind the Scenes with Manny Pacquiao--the Greatest Pound-for-Pound Fighter in the World

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