ライク・ア・ヴァージン
この一ヶ月ぐらいですか、『かんなぎ』という漫画が話題をさらっているのは。
月刊 Comic REX (コミックレックス) 2008年 12月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/11/08
- メディア: 雑誌
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んで、タイミングがいいというのかなんというのか、作者の体調不良によって今月号には休載、復帰は未定という発表が出されまして、zakzakでも取り上げられるニュースになっちゃったんですね。
http://www.zakzak.co.jp/gei/200812/g2008120907_all.html
オタクの漫画文化に詳しい、フリーライターの篠本634(ムサシ)氏は「体調不良とはいえ、無期限休載は異常事態。今回の非処女騒動が引き金になったのは間違いない」とみる。
「『かんなぎ』は“萌え”要素と、キャラの神秘性=処女性のバランスが完璧だっただけに、裏切られた感が強い。たとえていえば、『ドラえもん』のしずかちゃんや『タッチ』の南ちゃんが、実は主人公でもない別の彼氏とヤっていたようなもの。一部のファンはその悔しさをどこかにぶつけないと気が済まなかったのだろう」(篠本氏)
くだらねえ(笑)
話題になり始めたころ、ぼくも「Comic REX」先月号を読んでみましたが、別にそんな大騒ぎするような内容とは思えませんでしたけどね。ていうかそこからストーリーが展開していくところだったのに、ここで潰してどうすんねん、と。
ラブコメってのは、そうやって「この二人どうなるの」というドキドキ感を楽しむもんじゃなかったんですか。今どきの萌えオタの子たちってのは、ストーリーが動かないでずっと同じところをグルグル回ってる方がいいんですかね。どんだけ打たれ弱いねん、と。
まぁそういうおっさんのぼやきはともかく。
zakzakの記事中では、篠本とかいう人が『タッチ』になぞらえてますけど、『かんなぎ』という作品とナギの設定からいえば、むしろ『うる星やつら』に近いと思うけどなぁ。
うる星やつら〔新装版〕 34 (34) (少年サンデーコミックス)
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/03/18
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ラムちゃんは、あたると知り合う前にはレイと婚約していたわけですから、もし今だったら「ラムちゃんが中古だったなんて!」っつってファンが怒るんだろか。
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と思ったら。
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ちょっと前に出ていた、雑誌サイズの総集編には当時のファンからの声も収録されていたんですが、「ショックを受けた」という人も少なくなかったようでした。昔も今もそんなには変わってないのかもしれませんね。さすがに中古よばわりはされなかったと思うけど。
その後も、響子さんは三鷹さんになびいてみたり、五代くんの顔面に缶詰を投げつけたり、歯型が残るほど噛み付いたりと狼藉の限りを尽くしますが、ストーリーの面白さやしっとりした情感の描写によって高い人気を獲得し、現在では名作として読み継がれています。
『かんなぎ』の武梨えり先生も、体調が回復されたらめげずに連載を再開して、いい作品にしていただきたいものです。
先月号しか読んだことないけど。
*1:連載されていた「ビッグコミックスピリッツ」は、当時は月刊誌であった