「第4の壁」の向こうから

さて、昨日のエントリで募集を開始した「音楽映画ベストテン」ですことよ。


音楽映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <音楽映画ベストテン受付中> 音楽映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <音楽映画ベストテン受付中>


すでにいくつか投票をいただいており、ありがたいことですが、ちょっと選定作品の基準について補足をば。


世界の映画音楽史上において、たいへん重要な作品のひとつである『ロッキー』。ビル・コンティによるメイン・テーマは、おそらくもっとも人口に膾炙している映画音楽のひとつでしょう。とくに、特訓シーンでの盛り上がりはすばらしく、多くのファンがフィラデルフィア美術館を訪れ、ロッキーの真似をして階段を駆け上がっていることでも知られています。

(歴代特訓シーンつめあわせ。『3』での、ロッキーとアポロがビーチでたわむれる場面はもう完全にガチムチの薄い本である)


また、映画のテーマ曲といえば『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』なども絶大な魅力があります。

スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望

スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望



「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」オリジナル・サウンドトラック

「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」オリジナル・サウンドトラック


これらの名曲ですが、しかし、今回は対象外といたします。


たしかにストーリーとシンクロして盛り上がる効果は絶大ですが、あくまで劇伴のサウンドトラックであり、この音楽が作品世界の中で奏でられているわけではないからであります。
聞こえているのは観客だけであり、主人公たちにこの音楽は聞こえていない。いわば、演劇用語でいう「第4の壁」(演劇中のフィクション世界と、観客のいる現実世界との間に位置する想像上の壁)のこちら側で鳴っている音楽なわけです。今回は、これらのスタイルで音楽が演奏されているものは、対象外としてください。


つまり、今回の「音楽映画ベストテン」の対象となる映画は、「作中の人物たちに音楽が聞こえているもの」を基準としていただけましたら、幸いです。


どうぞよろしくお願いします。