ももクロ春の一大事
オジー・オズボーンが中心となって開催されるメタル・フェス、OZZFESTは1996年に第1回がアメリカで開催されて以来、多くの大物アーティストが集う世界屈指のフェスとして、日本のメタルファンからは憧れのまなざしを向けられてきました。
それが2013年に日本で開催されるとアナウンスされたときは、多くのメタルファンが狂喜したものですが、いっぽう、本場のようなアーティストが揃うかどうかについては一抹の不安もありました。その不安は的中して、フタを開けてみれば出演アーティストの多くが日本のインディーズバンドであり、これならLOUD PARKのほうがぜんぜん豪華だという嘆きの声が続出。まぁOZZFESTはもともと「若いアーティストにチャンスを与える」というニュアンスもあったフェスなので、これはこれで趣旨に沿っているといえなくもないのですが、それにしたって、前回はモトリー・クルーやハルフォードなど正統派の大物が出ていたのに、今回は、洋楽勢はデフトーンズやトゥールなどオルタナ勢ばかりで、純メタルはコミックバンドのスティール・パンサーと、あと人生マイペースのスラッシュぐらいのもの。せめてオジーの舎弟であるザック・ワイルドぐらいは来るかと思ってたのになあ。日本からも、小野正利のガルネリウスや柴田直人率いるアンセム、東北が誇る人間椅子などオールドスクールなバンドもいますが(というかメタルバンドってオールドタイマーばっかりなのよ)、他は元Hi-STANDARDの難波章浩とか、元セーラームーンの大山アンザ率いるHEAD PHONES PRESIDENTとか、ヘヴィではあってもあまりメタラー受けしないであろうアーティストが揃っています。
(※誤解してる人が多いけど「ヘヴィ・ロック」と「ヘヴィ・メタル」はまったく別モンなのよ)
そこへ持ってきて、どういうわけかももいろクローバーZが出演すると発表され、メタラーの多くが激しく動揺しています。
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「Facebook上でプロモーターへの批判も……」ももいろクローバーZの“オズフェスト”参戦発表で広がる波紋
先頃発表された、5月11日〜12日に幕張メッセで開催されるヘヴィメタルの祭典「OZZFEST JAPAN 2013」へのももいろクローバーZの出演だが、ネット上では賛否両論が噴出している。ネット掲示板への書き込みだけでなく、同フェスの公式Facebook上のコメント欄にはプロモーター側への批判や、ももクロに対する辛辣なコメントが殺到している。
「OZZFEST JAPAN 2013」は通称「オズフェスト」とも呼ばれ、ヘヴィメタル界の大物アーティスト、オジー・オズボーンが1996年から主催するロックフェス。当初はアメリカで開催されていたが、98年からはイギリスをはじめアメリカ以外でも開催されるようになり、今年は初の日本開催で日本のメタルファンを喜ばせていた。
「メタルの祭典に場違いのアイドルが参戦するだけに、ある程度の反発は予想されていました。ヘヴィメタルというのは、今の日本のメジャーな音楽シーンでは、どちらかというとマニアックでコアなジャンル。ファンも純粋で熱狂的な“信者”のような人たちが多いんです。それだけに、ももクロの出演に、自分たちの“聖域”が侵されたような気持ちになったのではないでしょうか。某メタル専門誌の編集長なんて『オズフェストでは、ももクロなんて取材しない』と、今から宣言しているほどですから(笑)。2ちゃんねるのような匿名で書き込む掲示板が荒れるのはわかりますが、実名登録が原則のFacebookで炎上するなんて異例だし、メタルファンの反発は相当のものだということでしょうね」(音楽ライター)
同フェスの公式Facebookページには、ももクロを擁護する声やメタルファンの狭量さに対する批判もないわけではないが、「メタルファンの一部は、ペットボトルを投げよう、卵を投げようと声高々に言ってる」「なんでオズフェストにアイドルなんだ?(怒)。神聖なるメタルのステージを汚すな!」「ももクロマジ無理!」「今回に限っては、ももクロ出るなら行くの辞めるって人には払い戻しをするべきだろうね」「メタルなめてんの?」といった具合に、ももクロのオズフェスト参戦に否定的な意見が多数。
ただ、昨今は音楽のジャンルにとらわれず、アイドルがロックフェスに出演するのは、さほど珍しいことではない。Perfumeは「SUMMER SONIC」(サマソニ)や「ROCK IN JAPAN」といったフェスの常連だし、K-POPグループの少女時代ですら2011年にはサマソニに出演しているほど。ももクロにしてもサマソニへの出演歴があり、世界的なメタルバンドのメガデスの元ギタリストであるマーティ・フリードマンと共演したり、かつてオジー・オズボーンが所属していたバンド、ブラック・サバスの曲を元ネタにした楽曲をリリースしたりするなど、ヘヴィメタルとの親和性も高い。それほど、目くじらを立てるような話ではないような気もするのだが……。
「Perfumeとは事情が違います。彼女たちの楽曲は、プロデューサーの中田ヤスタカの先鋭的なサウンドプロダクションによって、音楽性自体の評価が高い。だからこそ、ロックフェス参戦に対しても反発が少ないんです。その証拠に、少女時代が出演したサマソニのステージでは、ほとんどの観客がシラケていましたからね。確かに、ももクロの楽曲も一般的なアイドルのそれと違って、こだわりや独創性が感じられるのは事実ですが、それでもジャンル的にはアイドルポップスの域を出ない。一般的なロックフェスだったら“ジャンルレス”のようなところもあるので、出演が批判されるようなこともないのでしょうが、オズフェストはヘヴィメタルというジャンル限定的なところがあるので厳しいのでしょう」(同)
ももクロはアイドルらしからぬ凝った楽曲やメンバーによる全力投球のライブパフォーマンスなどで、アイドルファン以外からの支持も高い。例えば、アイドルの頂点に君臨するAKB48は人気が高い分、アンチも多いだけに、好感度という点では、ももクロはAKBを上回るだろう。これまで順調に人気を積み上げてきたももクロにとって、今回のオズフェスト参戦は、初めての“逆風”といっていいかもしれない。
この件では、「アイドルを受け入れないメタラーは懐が狭い」と揶揄する向きが多いようですが、ロックフェスってのはそんなに平和的な催しではないってことをまず知ってほしいですね。
ペットボトルを投げよう、というのは一般のアイドルファンからすれば単なる粗暴行為に思えるかもしれません。でも、日本のフェスでは見られないことですが、欧米のロックフェスではね、気に食わないアーティストが演奏してるときには小便入りのペットボトルを投げつけるという習慣があるんですよ。1980年〜1996年まで開催された「モンスターズ・オブ・ロック」あたりでは、天才ギタリストのヌーノ・ベッテンコートを擁するエクストリームも「ホーンを導入している」「ヴォーカルのゲイリー・シェローンがキモい」という理由で、セバスチャン・バックが在籍していたころのスキッド・ロウも「なんかチャラい」という理由で、ボトルを投げられてたもんです。
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んで、なぜかモノノフの皆さんはメタラーに対して説教をしたがるようです。
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/trendnews/2013/04/-vs.html
モノノフ(※ももクロのファンのこと)でもある筆者としては、今回の件でももクロやモノノフを批判しているメタルファンに苦言を呈さなければいけない。最も大事なものを見落としてしまっている、と。音楽に、聖域なんてないんだ。それは常に進化し、変化するもの。思い出してみなさいよ、スリップノットが登場してきたとき、多くのメタルファンは"イロモノ"だと笑ったじゃないか。サバスだって、ハト食ってた昔は完全に"イロモノ"扱いだったじゃないか。でも、彼らが打ち出し続けた音楽が本物だったから、多くのファンはそれを受け入れた。そうやって新しい血が入り込んだからこそ、今があるんじゃないですか? 自分が知らないもの、理解できないものを怖がって拒絶し、今あるものだけを握り締め続けるんですか? 握りつぶしてしまうほどに。
いや、そういうけどさあ、じゃあアイドルフェスにオジーが出たらドルオタは受け容れるの?それはありえないよねぇ。
そんなことはない、モノノフは全力の人なら受け入れる、という人もいるけど、じゃあ、こないだの西武ドームにフジテレビが乱入したときの反応はなんなの?
このマイナビの記者は、「アーティストを、音楽を本当にリスペクトしているのなら、どんなジャンルのファンであろうとも、ファンはそのパフォーマンスを全力で楽しむことしか考えないはずだ」とも書いてますけど、そんな俺様ルールを押し付けられても困るんですよ。メタラーはロックだから何でも受け入れなきゃいけなくて、ドルオタは好きなモン聞いてていいって、そんなバカな話はないですよね。
あと細かい話だけど、オジーがハト食ったのはサバス脱退してからだから!
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上に挙げたサイゾーの記事では、
某メタル専門誌の編集長なんて『オズフェストでは、ももクロなんて取材しない』と、今から宣言している
と書いてありますが、メタル専門誌なんて一個しかねえだろ。
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まぁ実際のステージでは、たぶんマーティ・フリードマンがギターを弾くんでしょうから、メタラーも文句はいわないでしょうけどね。一般ロックやポップスのファンにはこの感覚ってわからないかもしれないけど、メタルってまず何よりもギターサウンドなんですよ。ギターさえちゃんとしてれば、あとはなんとかなるジャンルなんです。だから心配はいらんでしょ。
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