人種差別アニメあれこれ
「萌え」とは差別である、なんてことがはてなの非モテ系・オタク周縁系ではよく話題になります。
今回は、いつものシロクマ先生のこちら。
アニメキャラに対するように現実の女性にも「萌え」を適用することは、相手の人格を無視して自分の願望を押し付けることである、というこの論調はまぁ「萌え」に批判的な向きからはよく出てくるものではあります。
アニメというのは結局ただの絵ですから、そこで描かれる人物はわかりやすく誇張された「属性」を持たされ、それによってステレオタイプに落とし込まれることが、あるていど避けられないんですね。
これは「萌え」に限ったことではなく、かつてのアメリカには人種差別を根底にしたカートゥーンがよく見られました。『トムとジェリー』に、黒人のメイドが顔を出さずに真っ黒な手足だけで登場していたことをご記憶の方もいらっしゃると思いますが、もっと本格的な人種差別アニメもYouTubeにいっぱいありましたので、いくつか。
- Black Stereotypes
アニメだけじゃないけど、黒人のステロタイプな描き方を集めています。人喰い人種とかすごいなぁ。サムネイルがまたステキ過ぎる。チキンと黒人というのは黄金のコンビネーションですね!
- racistcartoonclips
これもすごいなぁ。綿花畑で働く黒人奴隷とか、スイカをがっつく黒人とか、もうクラクラします。
- POPEYE the SAILOR in "Your a Sap Mr. Jap
これはわりと有名な、1942年に作られた戦意高揚アニメ。だまし討ちを得意とする卑劣なジャップを、ポパイがぶちのめすというもの。日本人と中国人の区別がいまいちついてないあたりは、今も昔も変わりませんね。同じシリーズで"Scrap the Japs"(「ジャップをスクラップに」)なんてのもあります。
- Little Black Sambo (1935)
『ちびくろさんぼ』のアニメ版。風呂あがりのさんぼに、お母さんの「ブラックマンボ」が黒い天花粉をはたくあたりは原作の絵本より悪意に満ちていて、違った意味でブラック! 虎もバターにならないよ!
- 作者: ヘレン・バンナーマン,フランク・ドビアス,光吉夏弥
- 出版社/メーカー: 瑞雲舎
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: ハードカバー
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萌えとは縁もゆかりもないカートゥーンにも、差別はあったんですねぇ。