セーラー服を脱がさないで

さて、日本ユニセフ協会というところが(国連ユニセフの「協力団体」であり、別の組織)、法的規制される児童ポルノの範囲を漫画・アニメ・ゲームにまで拡大しようというので、おおいに話題になっています。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/11/news097.html

アグネス・チャンさんらが呼び掛け人として、いわゆる児童ポルノに反対する「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンのネット署名受け付けが3月11日始まった。児童ポルノの単純所持の違法化や、アニメや漫画、ゲームなどで児童を性的に描いたものも「準児童ポルノ」として違法化するよう政府・国会に求めていく。キャンペーンにはマイクロソフトとヤフーが企業として賛同した。

 
同日、東京・永田町の衆院第2議員会館で開いた記者会見で、アグネス・チャンさんは「子どもへの性的虐待は犯罪。ポルノを持ってもだめ、漫画を買って読んでもいけないと訴えていくべき」と話した。森山真弓元法相は「自民党の小委員会では単純所持は禁止の方向で一致しており、今後具体的に進めていく」とした。


キャンペーンは、ユニセフ(国連国際児童緊急基金)に国内協力する民間団体・日本ユニセフ協会の大使を務めるアグネス・チャンさんや同協会の東郷良尚副会長、ヤフーの別所直哉最高コンプライアンス責任者ら25人が呼びかけ人として参加。「子どもポルノ問題に関する緊急要望書」への署名を呼びかけ、同協会が取りまとめる。

 
緊急要望書では、現行法で違法化されている写真・動画以外にも、漫画やアニメなど「子どもの性を商品として取引するもの」を「子どもポルノ」と定義。インターネットや携帯電話の普及で子どもポルノを取り巻く環境が激変しており、「IT大国・コンテンツ大国である日本国内の現状が放置されているため、日本だけではなく世界の子供達も性的虐待の被害にさらされている」と指摘する。

 
その上で現行法で処罰対象となるか否かを問わず「子どもに対する性的虐待を性目的で描写した写真、動画、漫画、アニメーションなどを製造、譲渡、貸与、広告宣伝する行為に反対する」とした。

 
具体的には(1)現行法が禁じていない単純所持も違法化・処罰の対象に、(2)被写体が実在するか否かを問わず、児童の性的な姿態や虐待などを写実的に描写したものを「準児童ポルノ」として違法化──するよう、現行法の改正を含めて政府・国会に要望する。


<中略>


呼びかけ人の後藤啓二弁護士によると、「準児童ポルノ」は「アニメ、漫画、ゲームソフトなどと、18歳以上の人が児童を演じるようなビデオなど」。アニメや漫画、ゲームソフトは「写実的なものに限られる。ちょっと漫画で子どもの裸を描いたからといって規制はありえない」という。

 
また「18歳以上の人が児童を演じる」については、「子どもと見分けがつかないような、例えばセーラー服を着ているとか」といったもので、「出演者の年齢確認ができないことをもってこうしたものがはんらんしているため」と説明した。ただ、「明らかに児童でない人の場合は対象外になると思う」とした。

こういうバカなことを言う人は後を絶たないですね。


ムカついたので、アグネス・チャンが若い頃に撮った水着写真を載せてやる。

貴重なWアグネスのツーショット。イイ身体だなぁホント。


アグネス・チャンは隠れ巨乳としてマニアの間では知られており、アグネス・ラムと並んでもまったく見劣りしていません。


当時は清純派として売り出していたので、このナイスバディが披露される機会は少なかったのが、残念なところです。




児童ポルノを規制するのはいいと思うし(でも単純所持禁止まで行くのはどうかと思う。アメリカでは違法、とかいうけどなんで犯罪大国の真似をする必要があるのよ)、自分個人としてはロリコンとか趣味じゃないんですけど、でも、その創作によって実在の人物に被害を及ぼすことのないものを、法律によって規制するのは絶対に反対です。


悪影響を受けて犯罪に走る人が出る、っていう人もいるけど、そんなこと言ってたら推理小説とか読めないし、聖書にだって、父親が息子を生贄にする話とか、娘が父親を犯す話とかあるじゃないですか。

旧約聖書 創世記 (岩波文庫)

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ぼくの大好きな漫画に、二宮ひかる先生の『ベイビーリーフ』ってのがありまして。
[rakuten:book:11161919:detail]
この作品は、ヤングアニマルに連載されていた『ハネムーンサラダ』のスピンオフ作品として描かれたもの。


ハネムーンサラダ』では、主人公たちの中学時代のエピソードが出てくるのですが、そちらでは、制服を着てる年頃でアレやコレをしてはいけない、という自主規制があったため、規制のゆるいヤングキングアワーズに移って連載されたのでした。白泉社はアグネスより先を行ってたんですねぇ。


中学生のカップルが、未熟な身体と幼い心を互いに傷つけあいながら、つたない愛を懸命にかわしあうこの物語は好評をもって迎えられ、作者の最高傑作に推す人も少なくありません。


(↓こちらのレビューもどうぞ)
その体温に触れていたら安心だったのに。「ベイビーリーフ」 - たまごまごごはん


しかし、漫画で子どもの性を描くことが禁止されたら、この本も発禁になるんでしょうね。気に喰わねえなぁ。


二宮ひかる先生には、小学生の双子が近親相姦する話とか、女子中学生が不良のたまり場に数日にわたって軟禁される話とかもあるので、この署名運動が結実したらモロにやられてしまうことになりますね。

アワーズ今月号の『シュガーはお年頃』には、思わず「コンクリート」という単語が頭をよぎる、そんな展開が出てくるのでびっくりしました(当人の回想シーンなのか、もう一人の主人公による空想なのか、曖昧に描かれてはいるが)。


『クローズ』に女の子が一人も出てこない理由がわかったような気がしました。