拝啓天皇陛下様
- 作者: 棚橋弘至
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2007/08/01
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…答えは56代目です。でも、こんなのを即答できる人はまずいないでしょう。オレだって新日の公式サイトでようやくわかったぐらいです。
んで、国会では山谷えり子議員がこんな質問を投げかけたとか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110606/plc11060616150015-n1.htm
なんだそりゃ。どういう文脈でそんな質問が出てくるんだよ。
気になったので、参議院の動画配信サイトで見てみました。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
↑ここへアクセスして、左のサイドバーから「決算委員会」→「6月6日」を選ぶと見れます。問題の質問は1時間34分ごろからですね。その前に、天皇皇后両陛下はじめ皇室の方々が被災地を訪問されていることに絡めて、自分のフィールドに持ち込もうとしたようです。ちょっと書き起こしてみます。
エリー:えー今年は平成23年、西暦2011年ですが、皇紀、何年でしょうか
いいんちょ:枝野官房長官
ユッキー:存じ上げません(即答)
いいんちょ:山谷えり子くん
エリー:えー神武天皇さまがご即位なさってから今年は皇紀2671年。今上、陛下、なん、だっ、陛下、今上陛下はいま何代目でございましょうか
いいんちょ:え、え、(クスッ)枝野官房長官(半笑い)
ユッキー:存じ上げません(即答)
いいんちょ:山谷えり子くん
エリー:125代、でいらっしゃいます。日本は、ホントに世界に例のない、君民一体で、大きな家族のように、御皇室をいただきながら、あー長い長い歴史をつむいできた、平和の国、文化の国、道義の国、でございます。学習指導要領解説書でも、「天皇についての理解と敬愛の念を深めようとすること」ということが、ま、記されておりまして、えー今年4月から使われている小学校の教科書、あるいは来年の4月から使われる中学校の教科書、いろいろ充実した書きぶり、そうでもない教科書もたくさんありますけれども、えーー天皇陛下が、ホントに、1月1日の朝5時から、世界の平和と、人々の幸せをお祈りくださるというようなことも含めてですね、えー非常に深く書かれている教科書もございます。ぜひですね、局員の方はいろいろな教科書を比較しながらですね、日本の国柄を、深く子どもたちが知ることができるような、教科書を、発達年齢にふさわしいですね、教科書を、お選びいただきたいというふうに思います。うー、戦後の教育を受けられた、まぁワタクシもそうですけれども、枝野さんなんかはですね(クスッ)、日本の国柄というのをやっぱり教わっていらっしゃらないから、まぁそうした今のお答えも、お出来にならなかったのではないかと思います。
<以下略>
どうやら、「つくる会の教科書を採択してくれ」と言いたかったようですね。「神武天皇さま」と架空の人物に尊称を付けちゃうあたりは一種のキャラ萌えと言えなくもないですが、何にせよ「いま言うことか?」という感は否めないといいますか。まぁこのセンセイの支持母体を考えれば、こういうパフォーマンスも必要になるんでしょうけどね。
枝野さんが「存じ上げません」と即答するあたりは、政府が皇紀やら記紀やらに対してどういうスタンスを取っているか、雄弁に物語っていますね。そりゃ枝野さんだって皇紀ぐらいは知っててもおかしくないですけど、今の日本政府にはそんな年の数え方はないんだから。棚橋が猪木へのリスペクトを表明するのとはワケが違うんだからさぁ。
歴代天皇の代を覚えさせたって、子どもたちが今の天皇陛下を崇敬するようにはならないと思いますけどね。武烈天皇とか雄略天皇とかどうすんのよ。ま、あの辺の人たちの行状もある意味で猪木みたいなもんか。
- 作者: 柳澤健
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