せんだい文学塾 2019年度スケジュール

さて、今年も年頭に1記事書いたっきり2ヶ月も放置していたこのブログですが、運営に携わっている「せんだい文学塾」で、受講生が地元の文学賞「仙台短編文学賞」において大賞と仙台市長賞を受賞いたしましたので、こちらでも報告いたします。

 

 

 

 

 この講座も2010年に立ち上げてから、早いものでもう10年目です。これまでの活動が、書き手のみなさんにとっていくらかでもプラスになったのであれば、幸甚です。

 

というわけで、2019年度のスケジュールが決まりましたので、ここでも発表いたします。

 

sites.google.com

※以下敬称略

・4月20日(土)青崎有吾(鮎川哲也賞作家)
「書き手と読み手の二重人格」

早朝始発の殺風景 (単行本)

早朝始発の殺風景 (単行本)

 

 


5月25日(土)あさのあつこ野間児童文芸賞島清恋愛文学賞作家)
「表現 プロとアマは違うのか」

バッテリー (角川文庫)

バッテリー (角川文庫)

 

 


6月29日(土)熊谷達也直木賞作家)
「視点の決め方と使い方」

エスケープ・トレイン

エスケープ・トレイン

 

 


7月(※休み)


8月24日(土)三浦しをん直木賞作家)
「描写と説明」

愛なき世界 (単行本)

愛なき世界 (単行本)

 

 


9月21日(土)平松洋子ドゥマゴ文学賞講談社エッセイ賞作家)
「食をめぐる文章について

味なメニュー (新潮文庫)

味なメニュー (新潮文庫)

 

 


10月26日(土)朱川湊人直木賞作家)
「演劇の書き方から学ぶ」司会・黒木あるじ

アンドロメダの猫

アンドロメダの猫

 
黒木魔奇録 (くろきまきろく) (竹書房文庫)

黒木魔奇録 (くろきまきろく) (竹書房文庫)

 

 


11月23日(土)角田光代井上荒野江國香織直木賞作家たち)
「3人の読み方はこんなに違う パート4」

あちらにいる鬼

あちらにいる鬼

 

 

 

物語のなかとそと 江國香織散文集

物語のなかとそと 江國香織散文集

 

 
12月(※休み)


1月25日(土)中条省平(文芸評論家)
「小説を読むというテクニック」

 

 

 
2月22日(土)佐伯一麦野間賞作家)
「小説を書き続けるために」

麦の日記帖 震災のあとさき 2010-2018

麦の日記帖 震災のあとさき 2010-2018

 

 


3月21日(土)有栖川有栖本格ミステリ大賞作家)司会・三沢陽一
「小説を書く、ミステリを書く」

 

こうして誰もいなくなった

こうして誰もいなくなった

 
グッバイ・マイ・スイート・フレンド (光文社文庫)

グッバイ・マイ・スイート・フレンド (光文社文庫)

 

 

※講座アドバイザー:池上冬樹(文芸評論家)

※午後4時開場、午後4時半~6時半(11月は早まる可能性あり。1・2・3月は午後4時開始)

※会場は仙台文学館(ただし8月は仙台市市民活動サポートセンター、11月は宮城学院女子大学を予定しています)

※受講料は一般2000円、学生1000円、高校生以下無料

※会場では講師の著書の販売とサイン会もあり

※ゲストとして大手出版社の編集者が参加する場合もあり

※お申し込み/お問い合わせ:sendaibungakujuku@gmail.com

There Must Be More To Life Than This

さて、はてなダイアリーからはてなブログへのインポートも完了したことだし、1本ぐらいは新しい記事を書いておこう。

 

この2ヶ月ほど、ぼくはだいたいいつも『ボヘミアン・ラプソディ』のことばかり考えてすごしておりました。

 

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

 フレディ・マーキュリーの波瀾に富んだ人生を描いたこの映画がヒットし、第三次クイーンブームを引き起こしていることはみなさんご存じかと思います。

 

はっきり言いましてね、コレ、映画としては欠点だらけですよ。

 

性的・民族的マイノリティがそれゆえに悩み、周囲との軋轢を乗り越えて自分を受け容れるという物語の骨子も、成功したバンドが金銭的・音楽的な問題で解散寸前になるものの和解して大きなステージを成功させる、というストーリーの枠組も、言ってしまえば凡庸な、よくある話です。まぁ実際にあった話だからフィクションにもよくある話になるんだけど。

 

もっと大きな作劇上の欠点は、クライマックスとなるライヴ・エイドで演奏される曲目のことです。

映画では、1985年のライヴ・エイドに出演するまでの数年間、フレディがソロ活動を開始したこともあってクイーンは解散状態だったように描かれています。アフリカの飢餓を救うチャリティというライヴ・エイドの趣旨に賛同して、それまで何年も演奏していなかったメンバーたちが集結し、リハーサル合宿を経てウェンブリー・スタジアムのステージに立つ、という、ドラマティックな筋立てになっています。

しかしこれは史実とは異なり、実際には、クイーンは1984年にアルバム『ザ・ワークス』を発売しています。

 

ザ・ワークス

ザ・ワークス

 

前作『ホット・スペース』がディスコ・ミュージックへの傾倒により従来のファンから酷評されたこともあり(映画の中では、このアルバムを発売したときの記者会見で、フレディのセクシュアリティについてマスコミから責めたてられている) 、次作『ザ・ワークス』は原点回帰ともいえるロックテイストに溢れた作品となりました。このアルバムからは「永遠の誓い」や「自由への旅立ち」、そしてライヴ・エイドでも演奏された「RADIO GAGA」「ハンマー・トゥー・フォール」といったヒット曲が生まれています。

 

このアルバムを引っ提げて、クイーンは84年秋から85年春にかけ、ヨーロッパ、アフリカ、南米、オーストラリア、日本を回る大規模なツアーを敢行しました。その、長きにわたったワールドツアーの総決算ともいえるのが、1985年7月のライヴ・エイドだったわけです。

 

しかし、映画では『ザ・ワークス』のレコーディングとそれに伴うワールドツアーを省略したため、ライヴ・エイドで演奏された「RADIO GAGA」「ハンマー・トゥー・フォール」が、いつどこで作られたのかわからない、ぽっと出の曲になってしまっているんですね。

 

これは、出来事の時系列が史実とは異なることより、かなり大きなドラマ上の欠点と言わざるを得ないでしょう。フレディのHIV感染がいつわかったのか、なんてのはプライベートな問題なので史実との違いをあげつらってもしかたないし、フレディがHIV感染を知った場面で「リヴ・フォーエヴァー」が流れるけどまだ作曲されていないはずだ、なんてのもどうだっていいような話です。でも、楽曲の扱いがドラマ的に弱い、というのはいかんともしがたいです。

 

性的マイノリティの描き方がステレオタイプだとか、そういう批判は専門の方におまかせするとして、ぼくが指摘する欠点はここといたします。

 

 

しかし!!!!!

 

 

そんな欠点を補って余裕でおつりがくるぐらい、楽曲の持つ力とそれを活かす演出、あとメンバーのそっくり具合(ボブ・ゲルドフまでそっくりで笑った)が素晴らしいので、最終的な採点は100点満点で9億9999万9960点(ドラマ的な弱さのため10億点から40点減点)といたしましょう。なお応援上映で観ると楽しさ1万倍で10兆点(マイナス40点は誤差の範囲として丸めさせていただきます)となります。

 

たぶんコレね、おおまかなストーリーに楽曲をあてはめていって、コンセプトアルバムとしてサウンドトラックから作っていったら、こうなるんじゃないかという気がしましたね。エンドロールで流れる「ドント・ストップ・ミー・ナウ」はアンコールで、その後の「ショー・マスト・ゴー・オン」はカーテンコールというか客出しBGM。そんな感じです。

 

あと、あくまでクイーンというバンドの物語なので、フレディのソロアルバム『Mr.バッドガイ』が不当に低く評価されているような気もするんだけど、まぁブライアン・メイロジャー・テイラースペシャルアドバイザーに迎えられている映画だから仕方ないわなッ!

 

Mr Bad Guy

Mr Bad Guy

 

 


Freddie Mercury - There Must Be More To Life Than This (1985)

 

映画映画ベストテン:結果発表

12月16日まで募集していた「映画映画ベストテン」にご参加いただいたみなさま、今年もありがとうございました。


総勢73名の方により、265本に及ぶ作品がリストアップされました。
「映画映画」というテーマの縛りはかなりキツいかと思いましたが、結果として想像以上にバラエティに富んだ作品が集まることとなりました。


今年もクリスマスに発表することができました。今回も破壊屋さんに集計していただいたおかげです。重ねて御礼申し上げます。


では結果を発表いたします。

1位:桐島、部活やめるってよ 169.5点 得票数25

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

2位:カメラを止めるな! 152点 得票数27

カメラを止めるな!  [Blu-ray]

カメラを止めるな! [Blu-ray]

3位:エド・ウッド 112点 得票数17

エド・ウッド [DVD]

エド・ウッド [DVD]

5位:僕らのミライへ逆回転 92.5点 得票数19

6位:千年女優 90.5点 得票数15 

7位:ラスト・アクション・ヒーロー 90点 得票数14

ラスト・アクション・ヒーロー [Blu-ray]

ラスト・アクション・ヒーロー [Blu-ray]

8位:地獄でなぜ悪い 87点 得票数14

10位:カイロの紫のバラ 66点、得票数11


大本命と目していた『ニュー・シネマ・パラダイス』が4位にとどまり、今回の企画のきっかけになった旬中の旬の作品である『カメラを止めるな!』をも押さえて、毎度このベストテンで人気の高い『桐島、部活やめるってよ』が今回のトップとなりました。正直いって、まったく予想外でした。


公開当時は大コケし、批評的にも酷評された『ラスト・アクション・ヒーロー』ですが当時の子どもたちが成長した現在では根強い人気を持ち、今回のランクインにつながりました。

シュワルツェネッガー主義

シュワルツェネッガー主義


11位から下はこんな感じです。
(見方は順位・タイトル・点数・得票数)


アーティスティックな作品とボンクラ感のある作品が、バランスよくランクインしたと思います。もう少しテーマを広げて、アート全般を扱った映画を対象とした場合は、アート系の作品が多くなるかと思いますが、そうすると2015年にやった「音楽映画ベストテン」とカブるので、今回は「映画映画」に限らせていただきました。

映画映画ベストテン

すっかり廃墟と化してしまったこのブログですが、毎年やってきたこの企画だけはやりたいと思います。もうすぐサービス終了となるはてなダイアリーでは、これが最後の映画ベストテンとなります。まぁ年明けにははてなブログにインポートするつもりなので、感無量というほどのこともないんですけど、それでもいささかの感慨はなくないというか。


過去の映画ベストテン一覧はこちら。

2017年冬:映画オールタイムベストテン:2017

映画オールタイムベストテン:2017:結果発表 - 男の魂に火をつけろ! >映画オールタイムベストテン:2017:結果発表 - 男の魂に火をつけろ!


さて今年のテーマですが、2018年に話題になった映画といえば、やはり『カメラを止めるな!』ということになるでしょう。

ソフトも発売されるしもうネタバレどうこうの時期でもないので言いますけど、これは映画についての映画、映画を撮る人々の映画なわけです。ぼくも公開初日に観ましたが、たいへん面白く、よくできた脚本とキャラの立った人物描写、無名ながら演技力のある俳優陣の熱演に大きな好感が持てました。
というわけで、2018年のテーマは「映画映画ベストテン」とします。
映画についての映画、映画がテーマの映画。映画俳優や監督、映画スタッフや映画ファンが主人公の映画。映画館を舞台にした映画。映画製作にまつわるドキュメンタリーやメイキングなどなど。ということで、よろしく哀愁伊藤政則ふう)。

参加方法

  • お好きな映画映画を10作品、挙げていただきます。
  • ブログをお持ちの方は、ご自分のブログで書き、このエントリにトラックバックしてください。
  • ブログをお持ちでない方は、このエントリにコメントで書いてください。はてなブログをお使いの方など、トラックバックが反映されない方も、お手数ですがコメント欄にURLを貼り付けてください。
  • バトンではありません。取り上げているブログを見ても、そちらではなくこの元エントリに、トラックバックもしくはコメントをお願いします。
  • ツイッターで参加される方は、無理に1ツイートにまとめず、連投してもけっこうです。その際、@washburn1975までメンションを飛ばすのを忘れないようにしてください。
  • 書式は下の例を参考にしてください。

採点方式

  • 1位は10点、2位は9点、3位は8点、以下同様に1点ずつ減っていき、9位は2点、10位は1点とします。
  • 順位が付けられない方は「順不同」と明記してください。一律に5.5点とします。
  • 10本も選べない、という方は少なくてもいいですが、その場合、上から10点、9点、8点と採点していきます。
  • お一人さま55点の範囲内で、点数の指定がある場合はそちらに従います。同率一位(10点)が5本であとの5本に1点ずつ、などの割り振りも可です。その場合は1本ごとの点数をわかりやすく明記してください。
  • ただし、1本につき最高10点、お一人さま10作品までといたします。「1本に55点全部」とか、「1点ずつ55本」などは無効といたしますので、ご了承ください。

対象作品の基準

  • 映画がテーマの映画が対象となります。映画監督や俳優、スタッフが主人公の映画や、映画館を舞台とする映画、映画製作にまつわるドキュメンタリーなどを選んでください。
  • 実写、アニメ、ドキュメンタリー、劇場未公開、本邦未公開、テレビ放送のみ、ビデオスルー、Vシネマ、インディーズ、自主制作などなんでもありとします。
  • ただし、テレビドラマ、テレビアニメは、きりがないので対象外とします。
  • 邦画・洋画の区別はなしとします。
  • シリーズ作品は、それぞれ独立した作品として扱います。「シリーズ全体への投票」は無効といたします。
  • 「映画映画」に入るかどうか迷ったときは、本ベストテンの原則である「迷うほど微妙なら入れる」を採用してください。

選ぶときの注意

  • 昨今はリメイクばやりで、同名の映画がいくつも存在することが多いです。なるべく、公開年や監督、主演俳優などのデータを一言つけ加えておいてください。
  • 「こんなの選んだらバカだと思われる」「好きじゃないけど映画史的にこれは外せない」など、不純なことは考えない方が楽しく選べます。

ワッシュの映画映画ベストテン

  1. ニュー・シネマ・パラダイス(1988伊、ジュゼッペ・トルナトーレ監督)
  2. 蒲田行進曲(1982松竹、深作欣二監督)
  3. ブギーナイツ(1997米、ポール・トーマス・アンダーソン監督)
  4. カメラを止めるな!(2018日本、上田慎一郎監督)
  5. スクリーム(1996米、ウェス・クレイヴン監督)
  6. エド・ウッド(1994年米、ティム・バートン監督)
  7. トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008米、ベン・スティラー監督)
  8. 僕らのミライへ逆回転(2008米、ミシェル・ゴンドリー監督)
  9. 8 1/2(1963伊、フェデリコ・フェリーニ監督)
  10. 女優霊(1996日本、中田秀夫監督)

あの頃映画 「蒲田行進曲」 [DVD]

あの頃映画 「蒲田行進曲」 [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

カメラを止めるな!  [Blu-ray]

カメラを止めるな! [Blu-ray]

スクリーム [Blu-ray]

スクリーム [Blu-ray]

エド・ウッド [DVD]

エド・ウッド [DVD]

トロピック・サンダー/史上最低の作戦 [Blu-ray]

トロピック・サンダー/史上最低の作戦 [Blu-ray]

8 1/2 [Blu-ray]

8 1/2 [Blu-ray]

女優霊 [DVD]

女優霊 [DVD]


うん、わりときれいにまとまったかな。


白石晃士の『コワすぎ!』シリーズを入れようかどうか迷ったんですけど、あれは「心霊映像」というクセの強いジャンルを扱っているので、ちょっとニュアンスが違うかなということで。
カンパニー松尾の『テレクラキャノンボール』も同様で、こちらはアダルトビデオを撮るという行為についての映画なので、ちょっとニュアンスが違うかなということで。
クエンティン・タランティーノの作品はすべて「映画についての映画」といえなくもないのですが、まぁそれを言ったらありとあらゆる映画が先行作からの影響を受けているとも言えてしまうので、今回は入れませんでした。でも参加するみなさんは、これらを入れても全然OKです。


というわけで、しめきりは2018年12月16日(日)深夜24時まで。ではふるってご参加ください!

時計じかけの姉

今年になってから7回しかこのブログを更新してなくて、しかも告知とベストテン企画ばっかりだということに気づきました。


2005年から2016年まで、12年も毎日更新してたのに、一旦やめてしまうともうこんな感じになってしまいます。習慣というのはおそろしいものです。


はてなダイアリーももうすぐ終わるそうだし(http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20180830/blog_unify)、去りゆく季節に思いを馳せるというのもときには乙なものかもしれませんが、そんなこととは関係なく、最近読んでいる漫画の話でもして、滅多に書かなくなった自分の文章を取り戻すリハビリにでもしようと思います。



『34歳無職さん』が有名ないけだたかしの、『時計じかけの姉』。これはね、いい漫画です。いやものすごくクセが強い作品なので、万人におすすめできる漫画ではないんですけど。


寂れた商店街で時計店を営む晶とミナトの姉弟。しかし本物のミナトは10年前に死んでいて、アンドロイドとして晶が甦らせたのだった。
男娼として客をとるミナト。晶はその姿を覗き見て欲望を昂らせ、そしてミナトとの情事に溺れていく。そんな晶に恋する電気屋の息子、ツグジは彼女にプロポーズするが……。


というお話。愛情と狂気とエロスとタナトスが渦巻く物語で、正直いって読んで愉快な気持ちになるタイプの漫画ではありませんが、ハマるとかなり深いものがあります。あとすっっっごいえっちなのでそういうのが嫌いな方は触れないほうがいいです。


何がいいってね、このお姉さんの肉体がものすごくリアルなんだ。成熟した豊満な女性の身体を、このぐらいリアリティを持って描く漫画ってなかなかないので、その点だけでも一見の価値はあると思いますね。


第一話と第二話はコミックバーズのサイトで公開されてるので、まずはそちらをどうぞ。
http://denshi-birz.com/tokeijikake/


というわけで久方ぶりのブログ記事でありました。つい2年前までは、毎日毎日もっと長い文章を書いてたはずなんですけど、ひさしぶりに書くとなかなか感覚がつかめないなあ。


ところで、はてなブログへのインポートってどうやればいいんですかね。

お酒映画ベストテン:結果発表

さて、予定よりだいぶ遅れてしまいましたが、ゴールデンウイークに募集した「お酒映画ベストテン」の結果を発表したいと思います。


今回も破壊屋さんのアシストをいただき(というより丸投げに近い)集計作業は迅速に済んでいたのですが、連休明け初日にワイがギックリ腰に見舞われ、1ヶ月以上にわたりパソコンの前に座って作業をすることができない状態に陥っておりました。
そのため、発表がなかなかできなかったことをお詫びいたします。


お酒映画という縛りがキツかったのか、今回は参加者24名にとどまりましたが、バラエティに富んだ投票にはおおいに楽しませていただきました。


というわけで、もったいつけず1位からドーンといきます!

1位:ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 57点


5位:レイダース/失われた聖櫃 22点


7位:吐きだめの悪魔 19点


8位:ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 18点

ハングオーバー! [Blu-ray]

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同率10位:ダーティペア劇場版 14.5点

EMOTION the Best ダーティペア 劇場版 [DVD]

EMOTION the Best ダーティペア 劇場版 [DVD]

同率10位:悪魔の手毬唄 14.5点



酔拳』が大本命だと思っていたんですケド、より「酔っ払い」をテーマの中心に据えた『ワールズ・エンド』のほうが1位となりました。
また、ぼく的にはまったくノーマークだった『夜は短し歩けよ乙女』がこんなに上位にくるとは、意外な結果でした。みんなけっこうラノベ邦画も観てるのね。


かと思えば、ちゃんと『吐きだめの悪魔』がランクインするあたりは、さすがうちのベストテンらしいカラーが出たかと思います。あと『ダーティペア』が入るあたりも、まあ世代ですよ世代。


13位から下はこんな感じです。

ビール・フェスタ 無修正版 世界対抗・一気飲み選手権、ベティ・ブルー/愛と激情の日々 9点


今回はとにかくカブりが少なかった。「お酒映画」というテーマが、何気に広いテイストをカバーし得るものだったのだなぁと再認識させられました。ご参加いただいたみなさまには、心より御礼申し上げます。

お酒映画ベストテン

春ですね。みなさんお元気ですか。変わりはありませんか。友だちできましたか。山は死にますか。川は死にますか。いくらブタ箱の臭いまずい飯がうまくなったところでそれで自由になれましたか。闇に沈む月の裏の顔をあばき青い砂や石をどこへ運び去りましたか。


というわけで恒例の、春の映画ベストテン企画です。

2017年冬:映画オールタイムベストテン2017

映画オールタイムベストテン2017:結果発表 - 男の魂に火をつけろ! 映画オールタイムベストテン2017:結果発表:結果発表 - 男の魂に火をつけろ!


冬ベストは真面目なテーマで、春ベストは偏差値低めのテーマでやることにしております。2015年春の「おっぱい」がこのブログ史上最大の反響を呼んだ体験に味を占めてのことですが、以後は鳴かず飛ばずが続いております。でもやるんだよ!


今回のテーマは「お酒映画ベストテン」といたします。


あんまりお酒を飲まないワスではありますが、映画の中でお酒が効果的に使われている場面はいろいろありますね。おいしそうに飲む場面のみならず、酔っ払いが巻き起こすおかしな騒動、アルコール依存症の恐ろしさややるせなさ、お酒づくりの職人たち、お酒自体は出てこないけど登場人物たちが酒について語る場面などなど、何でもかまいません。とにかく「お酒にまつわる映画」であればそれでOKです。

参加方法

  • お好きなお酒映画のベストテンを挙げていただきます。
  • ブログをお持ちの方は、ご自分のブログで書き、このエントリにトラックバックしてください。
  • ブログをお持ちでない方は、このエントリにコメントで書いてください。トラックバックが反映されない方も、お手数ですがコメント欄にURLを貼り付けてください。
  • バトンではありません。取り上げているブログを見ても、そちらではなくこの元エントリに、トラックバックもしくはコメントをお願いします。
  • ツイッターで参加される方は、無理に1ツイートにまとめず、連投してもけっこうです。その際、@washburn1975までメンションを飛ばすのを忘れないようにしてください。
  • 書式はこちらの記事を参考にしていただけると、とても助かります。

ネット上の投票企画の書き方 - 破壊屋ブログ ネット上の投票企画の書き方 - 破壊屋ブログ


はてなブログの方は、トラックバックが飛ばない仕様なので、お手数ですがコメント欄にURLを書き込んでください。

採点方式

  • 1位は10点、2位は9点、3位は8点、以下同様に1点ずつ減っていき、9位は2点、10位は1点とします。
  • 順位が付けられない方は「順不同」と明記してください。一律に5.5点とします。
  • 10本も選べない、という方は少なくてもいいです。その場合、上から10点、9点、と配点していきます。
  • お一人さま55点の範囲内で、点数の指定がある場合はそちらに従います。同率一位(10点)が5本であとの5本に1点ずつ、などの割り振りも可です。その場合は1本ごとの点数をわかりやすく明記してください。
  • ただし、1本につき最高10点、お一人さま10作品までといたします。「1本に55点全部」とか、「1点ずつ55本」などは無効といたしますので、ご了承ください。

対象作品の基準

  • お酒に少しでも関係ある映画であれば、何でもOKです。
  • 洋画/邦画、実写/アニメ、劇映画/ドキュメンタリーなどの区別は問いません。
  • ただし、あくまで「映画」に限ります。テレビドラマ、テレビアニメ、ネット動画などは対象外となります。
  • 劇中でお酒を飲む場面がなくとも、お酒について語ったりしているだけでもOKです。
  • 迷ったときには当ベストテンの大原則である「迷ったら入れる」を採用してください。

選ぶときの注意

  • 集計の都合上、なるべく、公開年や監督などのデータを一言つけ加えておいてください。
  • 「なんでこれがお酒映画なの?」とわからなくなる場合があると思いますので、出てくるお酒を明記してください。
  • 「こんなの選んだらバカだと思われる」「好きな映画じゃないけど映画史を語る上でこれは外せない」など、不純なことは考えない方が楽しく選べます

ワッシュのお酒映画ベストテン

  1. ドランクモンキー 酔拳(1978年香港、ユエン・ウーピン監督、ジャッキー・チェン主演 ※中国酒、品種不明)
  2. 野獣死すべし(1980年日本、村川透監督、松田優作主演 ※XYZ)
  3. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年米、トッド・フィリップス監督、ブラッドリー・クーパー主演 ※イエーガーマイスター
  4. 幸福の黄色いハンカチ(1977年日本、山田洋二監督、高倉健主演 ※ビール)
  5. 探偵はBARにいる(2011年日本、橋本一監督、大泉洋主演 ※オリジナルカクテル「サウダージ」)
  6. ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年英、エドガー・ライト監督、サイモン・ペグ&ニック・フロスト主演 ※ビール)
  7. シャイニング(1980年米、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演 ※ジャックダニエル
  8. 007 ドクター・ノオ(1962年米、テレンス・ヤング監督、ショーン・コネリー主演 ※ウォッカマティーニ
  9. 仁義なき戦い(1973年日本、深作欣二監督、菅原文太主演 ※ぬるいビール)
  10. 蘇える金狼(1979年日本、村川透監督、松田優作主演 ※ジュヴレ・シャンベルタン2001年もののワイン)

ハングオーバー! [Blu-ray]

ハングオーバー! [Blu-ray]

仁義なき戦い Blu-ray COLLECTION

仁義なき戦い Blu-ray COLLECTION


普段あまりお酒を飲まないので、これだけ挙げるのにも苦労いたしました。ワインの映画とかもっといっぱいありそうな気がするんですけど、ぼくの観てきた映画にはあんまり印象がなかったんですよね。


ではしめきりは、ゴールデンウイークが終わる5月6日(日)24時まで。連休のおともに、ゆっくりお酒でも味わいながら選んでみてはいかがでしょう。ふるってご参加ください!