今月の告知

とうとう前回の更新から一ヶ月以上も空いてしまいましたが、何はともあれ今月の告知です。

せんだい文学塾

辻原登(つじはら・のぼる)先生


 1945年和歌山県生まれ。

 1990年に「村の名前」で芥川賞、99年『飛べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、05年『枯葉の中の青い炎』で川端康成文学賞、06年『花はさくら木』で大佛次郎賞、2010年『許されざる者』で毎日芸術賞、11年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞、12年『韃靼の馬』で司馬遼太郎賞を受賞し、紫綬褒章を受章。同年、神奈川近代文学館館長・理事長に就任。13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞。16年には日本芸術院賞・恩賜賞を授与された。

 現在、三島由紀夫賞川端康成文学賞、日経小説大賞、読売文学賞群像新人文学賞の選考委員を務める。

 最新作は『辻原登の「カラマーゾフ」新論』(光文社)。

辻原登の「カラマーゾフ」新論 ドストエフスキー連続講義

辻原登の「カラマーゾフ」新論 ドストエフスキー連続講義

※今月は通常月とは会場が異なります

※通常月は、前半では受講生から提出されたテキストの講評、後半はテーマに沿ったトークショーという形で進行しますが、今月は辻原先生のご希望により、テキスト講評はなしで、テーマについての講演がメインとなります。

山形小説家・ライター講座

  • 7月23日(日)14時〜16時開講
  • 講師:黒木あるじ(怪談作家)
黒木あるじ(くろき・あるじ)先生

 1976年青森県生まれ。東北芸術工科大学卒。本講座出身。

 2009年、『おまもり』で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年『ささやき』で第1回『幽』怪談実話コンテストブンまわし賞を受賞し、2010年に『震(ふるえ)』でデビュー。
 怪談実話のジャンルで健筆をふるい、デビュー6年で20冊を超える著書を出版。また、2017年には「小説すばる」にてプロレス小説シリーズ『掃除屋(クリーナー)』を発表し、新境地へも挑戦している。

怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)

怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家・ライター講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。

※今月の「せんだい文学塾」のみ、テキスト講評なしの変則講座となります

  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。