もし小池一夫が桃太郎を書いたら

そろそろ飽きてきた人もいるかもしれませンが、思いついちゃったので書かせてください。

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今日はR-15指定ぐらいの感じでいきます。

もし小池一夫が桃太郎を書いたら

お婆さん:あンたぁーーッ!!
お爺さん:なンだッ!! どうしたというンだッ!!
お婆さん:あたしが川でせンたくをしていたら、こンな大きな桃が流れてきたのよーーッ!!
お爺さん:おおッ!! こいつは……デカいなッ!! よしッ、食べよう!!
お婆さん:おいしそうだわぁ……うふふふふ。
<桃を食べる>
お爺さん:お……おまえッ!! おれの目がどうかしたというのかッ? デラックスなべっぴンじゃぁねえか……デラべっぴン!!
お婆さん:わ〜〜ッ!! あンたこそどうしちゃったンだよぉ〜〜ッ!! 若返っているじゃぁないのよ〜〜ッ!!
お爺さん:そうかッ!! この桃を食べたことで、おれたちの体が活性化されているんだッ!!
<ドッ……ドッ……>
元お婆さん:す……すごい……エレクチオン……
元お爺さん:エレクチオンしているということは体力が回復してきた証拠だ。
<バッバッバッ>
元お婆さん:あぁ〜〜ッ!! あンたぁ〜〜ッ!! あ〜〜ッ!! カミング〜〜ッ!!
元お爺さん:うォオオ〜〜ッ!!


<かくして、若返った夫婦は男の子を生み、桃太郎と名付けられた。それから数年――>



桃太郎:ちゃ〜〜ン!! おいら鬼退治に行きたいンだ!!
元お爺さん:そうかッ!! おまえも男の夢を追う年頃になったかッ!! だが夢なンか見るなッ!! 現実をまっすぐに見つめるンだッ!! そうすれば恐怖や不安はおまえのものとなるッ!!
元お婆さん:これを持っていくンだよ桃太郎ッ!! あたしの特製キビ団子さ。こいつには麻薬0号が仕込ンであってね、食ったやつはこれなしじゃぁどうにもならなくなるのさ、ふふふふふ。
桃太郎:ありがとう……じゃぁ、行ってくるよ! おれは地獄を通ってでも鬼ヶ島へ行くぜ!!
犬・猿・雉:待ってくれよ桃太郎さン!! おれたちも連れていってくれよ!!
桃太郎:来てくれるのか……。おれが死ぬときはあンたらの顔を思い出す……必ず!!
犬・猿・雉:キザだよかなり。でもいい線いってる。


<鬼ヶ島へ到着し、鬼の首を胴田貫で斬る桃太郎>
鬼:(首が…わしの首が…鳴いているように聞こえる…。首袈裟に斬った斬り口が木枯らしのように鳴るのを虎落笛と言うそうな。一度そンな音が出るように斬ってみたいと願ってはいたが、己の首で聞くとは、笑止……)



<鬼の頭領を、槍で突く桃太郎>
鬼の頭領:「我が……孫よ……」

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ちなみに、小池一夫の師匠である山手樹一郎は『桃太郎侍』の原作者であり、小池せンせいもそれをアレンジした劇画原作を書いているのでありました。
桃太郎侍 1 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

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