幻界病棟ライゼズ

東京は高円寺に、いっぷう変わった「漫画喫茶」がオープンするとのこと。


“描ける”マンガ喫茶「漫画空間」が東京・高円寺に進出 プロによる講座やイベントも - はてなブックマークニュース “描ける”マンガ喫茶「漫画空間」が東京・高円寺に進出 プロによる講座やイベントも - はてなブックマークニュース


名古屋にある、漫画を描く人をサポートする喫茶店「漫画空間」の2号店が、2月中旬〜下旬に高円寺に開店するそうです。
1号店の公式サイトはこちら。


漫画空間 日本初!漫画が読めて、漫画が描ける!名古屋は大須発の漫画喫茶! 漫画空間 漫画空間 日本初!漫画が読めて、漫画が描ける!名古屋は大須発の漫画喫茶! 漫画空間
料金表が面白いですね。通常の漫画喫茶と同じく時間制ですが、描く人向けのサポートも充実していて、ペンやインクを無料で貸し出し、スクリーントーンなどは有料ですが使いかけのものをお店にキープしておくこともできるとのこと。プロ漫画家による講座なども開かれており、できあがった原稿はコピーをとって、お店に展示することもできるそうです。なかなか面白い試みなんじゃないですかね。


んで、この2号店では、店長はプロの漫画家が担当するそうです。


どうせだったら、こっちも内藤泰弘にお願いしたいですね。

実はこの「漫画空間」1号店を開いたオーナーは、『トライガン』の人とまったく同姓同名の、内藤泰弘さんという人なんですね。
「漫画好きには天国に近い」 オーナーの情熱が生んだ、名古屋の“描ける”漫画喫茶 - はてなブックマークニュース 「漫画好きには天国に近い」 オーナーの情熱が生んだ、名古屋の“描ける”漫画喫茶 - はてなブックマークニュース
こちらの人は、大学では漫研に所属していたもののプロにはならず、教材会社に勤めていましたが、50歳を前に脱サラしてこのお店を始めたとのこと。
テレビでこの店が取り上げられたときは、「店長の内藤泰弘さん」と紹介されたので「『血界戦線』連載しながら名古屋で店やってんの?」と驚きましたが、顔を見たら別人だったので安心したものです。東京の店長も内藤泰弘だったら、ワケわかんなくなるだろうなぁ。


なお、内藤泰弘による幻の漫画版『サムライスピリッツ』が、このほど復刻されています。

これは徳間書店の今はなき「ファミマガ」に連載された漫画で、元の単行本は1995年に出たものでした。ゲームには出てこないオリジナルキャラの少年がストーリーの中心になっているため、元のゲームとはほぼ関係ない話になっています。そして、天草四郎率いる12人の魔人集団「来須衆」が登場し、ゲームでおなじみのキャラクターたちと対決するのですが、ここでブッツリ終わるのでありました。作者のツイッターによれば「打ち切り説が流れていますがそれは僕のシリーズ構成が拙かった為にそういう誤解を招いているのだと思います。最初から一巻完結の予定でした」とのこと。


この連載終了後、内藤泰弘はチャンバラの次はガンアクションだ、とばかりに『トライガン』を同じ徳間書店の「少年キャプテン」で連載するのですが、こちらでも主人公の宿敵レガート率いる12人の魔人集団「GUNG-HO-GUNS」が勢揃いした途端に「少年キャプテン」が休刊となり、打ち切りを余儀なくされたというのは有名な話です。


トライガン』はその後、掲載誌を少年画報社の「ヤングキングアワーズ」に移し、ストーリーも一応の区切りを付けたリニューアル作『トライガン・マキシマム』を長期連載して星雲賞も獲得しましたが、『サムライスピリッツ』のほうはなかなか陽の目を見ず、18年かかってようやくの復刻となっています。格ゲー黄金時代の熱気を回顧しながら楽しめる作品ですね。