食の軍師とシャアの日常

明日から仕事だし、今日は漫画を読む日。

食の軍師(3) (ニチブンコミックス)

食の軍師(3) (ニチブンコミックス)

泉昌之の『食の軍師』3巻。関東各地や名古屋に遠征した前巻とは変わって、今回は東京の名店を訪問しています。そば屋で粋人を気取って「ヌキ」を注文しようとするものの、恥ずかしくてなかなか言えなかったり、門前仲町の有名なお店「大衆酒場魚三」(漫画の中では「魚四」)で、これまた有名な客あしらいの冷たさに打ちのめされたり、由緒正しい老舗豆腐料理店の豆腐フルコースを食べるものの、豆腐ばかりに飽きて頼んだ焼き鳥がいちばん旨かったり、『孤独のグルメ』以来20年ぶりに赤羽の「まるます家」を訪問してやっぱり生ゆばとうな丼を食べたり、円熟の味わいを見せています。
孤独のグルメ【新装版】 (SPA!コミックス)

孤独のグルメ【新装版】 (SPA!コミックス)

井之頭五郎と違って、こちらの主人公である本郷は酒も飲むんですけどね。だいたい最後は酔っ払ってどうでもよくなって終わるパターンが多いです。


シャアの日常 (1) (カドカワコミックス・エース)

シャアの日常 (1) (カドカワコミックス・エース)

ガンダムエース」連載作品『シャアの日常』1巻。記憶をなくしたシャアと、おぽんちキャラに変貌したセイラが、現代日本のアパートで生活するギャグ漫画。まぁ要するにガンダム版『聖☆おにいさん』です。作画は南北というエロ漫画とか描いてる人なんですが、絵は上手いです。というか買って家に帰ってよく読むまでトニーたけざきだとばっかり思ってました。安彦良和独特の描き文字を再現してるあたりとか、トニーたけざきとよく似てるんですよね。内容はというと、まぁ特に必然性のないギャグが連発されるお手軽な漫画ですが、シャアの記憶が戻りそうになると、キャラクターの記憶ではなくなぜかアフレコ当時の池田秀一の記憶が甦るあたりのクスグリが楽しいです。シャアがデギン公王(によく似たお坊さん)を怒らせてお寺の小坊主になるあたりも、池田秀一が若いころ、映画『獄門島』やテレビドラマ『黒猫亭事件』などの金田一耕助ものにお坊さん役で出ていたことを踏まえて読むと味わい深い。