Radio Magic
山本太郎議員の「直訴」をめぐる騒ぎはまだ収まらず、昨日あたりからは「全文公開」と称する怪文書がネットに出回りました。
出回っていた文書
陛下、私はこの国を憂う
参議院議員のひとり山本太郎と申します。
これはお国の一大事と本当にあなたはわかっておられますでしょうか。
昨日私は福島へ行きました。
あまりにひどい状況です。
目の前のお金の為となてます。
安全基準を設定すべきです。
経済が滞らない様にするだけで原発敷地内は
「低レベル放射性廃棄物」と同等の「一キロあたり何ベクレル」
が現在の「食品の定量」なのです。
また寝るところもひどいです。
毛布など取り合いとなってます。
人は睡眠時間が一日何時間寝ればよいかおわかりでしょうか?
福島は平均4時間、労働時間は12時間と労働基準法も守られておりません。
どうか国を憂う山本太郎の意見を
聞き届け、脱原発を国民に呼びかけてください
参議院議員 山本
元は2ちゃんねるへの書き込みで、あちこちの板にコピペされています。内容は、一部公開されていた画像や、報道された写真にあった部分から残りを想像して書かれたものだと思いますが、その補完された部分の文章が拙劣で不躾なため、当初から、悪意をもって捏造された疑いが強い文書でした。
この内容を、レイシスト系まとめサイトがせっせと拡散して、自称愛国の子たちが「釘バットでフルスイングしてやりたい」などと騒いでいるようです。大和田秀樹の漫画かよ。
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これに対し、山本太郎サイドでは「手紙の内容は事実無根」と発表しています。
「山本太郎の手紙全文公開」のデマ・捏造について | 新党 今はひとり – 山本太郎オフィシャルホームページ -
今現在、インターネット上に「山本太郎の手紙全文公開」と表して完全に事実と異なるものが流布しておりますが、
手紙の全文は全く公開したことはなく、今現在ネットで出回っているものは全てデマ・捏造でございます。
今回の件も含め、根拠ない虚偽事実を流布し、悪意のある掲示物で山本太郎もしくは周辺関係者を誹謗して名誉毀損の被害を与える事例が発生した場合、法的な対抗措置も検討中でございます。
山本太郎事務室
山本太郎の発言には、(主に福島の被害に関して)事実を誇張したデマが多く含まれますが、だからといって彼が言ってもいないデマを流していいわけではありません。数日前には、台風で被害を受けた伊豆大島で「元俳優の議員が、ボランティアを無料で宿泊させろと怒鳴り込んできた」というfacebookの書き込みが拡散され、山本太郎への批判が集まりましたが、これも山本事務所や伊豆大島の関係者が否定して、元の書き込みは削除されるという事態になりました。デマゴーグを批判する側が、デマを流してはいけませんわね。
んで、山本太郎への批判が、思いもかけないところに延焼しています。
山本太郎砂漠: やまもといちろうBLOG(ブログ)
かつて「切込隊長」を名乗った2ちゃんねるの元幹部で、今は投資家のやまもといちろうが、「山本太郎と間違われて罵倒メールがくる」とこぼしています。「別人です」と返信しても「似たようなものでしょう」と言われるというからすごい。
まぁ、やまもといちろう自体がかなり胡散臭い人ですし、メールしてくる人もたぶんわかってておちょくってるだけじゃないかと思いますけどね。
やまもといちろうは今までのブログ記事で、しょっちゅう荻上チキをちきりんと呼んできた前科もあることですし。
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やまもといちろうは、ブログ記事を「願わくば、私もそれ以上の問題を起こして山本一太さんに「死ね」というメールが殺到するような物件を建立したいです」とシメていますが、その山本一太の盟友であり、ネットでは「銀狼」の異名をとる(ホントかよ)西田昌司議員は、最高裁で違憲判決が出た、民法の婚外子差別規定をどうしても温存したいらしく、こんな発言をしています。
自民党の法務部会が開かれ、いわゆる「婚外子」の遺産相続を「嫡出子」と同等にする民法の改正案を巡って、家族制度に関する委員会を党内に設けるなどとした案が示されましたが、出席者から異論が出されて、29日も了承されませんでした。
自民党の法務部会は、結婚していない両親の子ども、いわゆる「婚外子」の遺産相続を「嫡出子」と同等にする民法の改正案を先週から審査していますが、「伝統的な家族制度を崩壊させる」などと慎重な意見が相次いでいます。
このため法務部会の大塚部会長は29日の会合で、家族制度を維持する方策を議論するため、党内に「家族を取り戻す特命委員会」を新たに設置するほか、法務省内にも相続制度の問題点を検証するワーキングチームを立ち上げることなどを提案し、改正案の了承に理解を求めました。
これに対し出席者からは評価する声が出た一方、「結婚している夫や妻の権利を保障する方策もなければ納得できない」といった異論が出され、29日も改正案は了承されず、引き続き議論することになりました。
改正案に慎重な西田参議院議員は部会のあと記者団に対し、「最高裁判所の非常識な判断に従って法改正をしてしまうと、婚外子がどんどんできて家族制度が崩壊してしまう。慎重に考えなければならない」と述べました。
立憲主義の次は三権分立を否定しちゃいましたよ。自民党はまさに多士済々だなぁ(白目)。
だいたい、婚外子ができると家族制度が崩壊する、とかいいますけど、大正天皇だって婚外子じゃないですか。天皇家をコケにするつもりですかねこの人は。
2ちゃんねるでは絶大な人気を誇る西田議員だけに、批判する人は少数派(はてなでは批判派のほうが優勢だが、はてなの中だけの話である)のようですが、それでも抗議をする人はいるでしょう。
願わくば、間違ってアースシェイカーの西田昌史のところに抗議メール出すバカがいませんように。
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(これは2008年のライヴ。アースシェイカーが現役バンドだって知らない人も多いかもしれないが、今年もニューアルバムを出しているのであった)
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西田議員は「西田しょうじ」で、マーシーは「西田まさふみ」ですからね、お間違えのなきよう。あと、石原慎太郎の放言への抗議を石原慎一郎に送るバカも……まぁさすがにいるわけないか。
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