先生の宍戸錠!

ブラック・ジャック創作秘話』4巻を買って読んだッス。

4巻目ともなると、インタビューする関係者の顔ぶれもそろそろマンネリ気味になって、目新しいエピソードもあまり出てこなくなりますが、今回の見どころは、息子の手塚眞による「なんで父はこんな風に描かれてるんですか?」というガチすぎる発言ですかね。
あと、若き日の手塚眞について証言する平山夢明先生(けっこう似てる)もいい味。


それから、『ブラック・ジャック』を実写化したものの、大不評だった大林宣彦(かなり似てる)のインタビューもいい味です。


『HOUSE』に続く、大林宣彦の劇場用商業映画第2作となった『瞳の中の訪問者』は、ブラック・ジャック宍戸錠が演じ、漫画をそのまま再現したメイクが話題となりました。

ところが、これを見た手塚治虫「こんな人間いるわけない!」と激怒し、試写会にも来なかったうえ、漫画でもネタにしています。

こりゃすごいなぁ。例えば、『カイジ』で美心あたりが「カイジ君って藤原竜也に似てるわね」とか言うかっつったら言わないし、『モテキ』で幸世が尚子あたりから「この森山未來!」って言われるかっつったらあり得ないでしょ。でも手塚治虫は平気でやっちゃうんだなぁ。
9月24日には、テレビドラマが放送されますが、それに合わせて、週刊少年チャンピオンの9月19日発売号から集中連載が載るそうです。そこで、手塚治虫と壁村編集長が「この草なぎ剛!」「なんだとこの佐藤浩市!」とかやり合う場面も描いてあったら面白いんですけどね。