りんごの泪
映画『奇跡のリンゴ』は、無農薬・無肥料*1のリンゴ栽培を成功させた木村さんという人の半生を描き、そこそこのヒットを記録しています。
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映画「奇跡のリンゴ」を観ずに批評する方々へ
映画を観てから批判しろ、と言いたいらしいですけれども。
そりゃね、映画を観ないで「阿部サダヲがキモイ」とか「菅野美穂が怖い」とか批判するのはアカンでしょうけど、映画のモデルになった事柄を批判するのに、映画を観る必要はないでしょう。
『ホテル・ルワンダ』を観なくともルワンダ虐殺について知ることはできるし、『ディア・ハンター』を観なくてもベトナム戦争を批判することはできるし、ホロコーストを批判するのに『シンドラーのリスト』を観ている必要はありません。
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ノストラダムスの大予言を批判したくても、映画が封印されて観られない現状ではダメってことになっちゃうもんなぁ。
(鳴り響く富田勲ミュージック! そして炸裂する中野フラッシュ!)
んで、このヒットにあやかってか、こんな映画も公開されています。
ひとりの女性の命を救った「いのちの林檎」公開 (映画.com) - Yahoo!ニュース
[映画.com ニュース] 奇跡のリンゴがひとりの女性の命を救った物語を取り上げたドキュメンタリー映画「いのちの林檎」(藤澤勇夫監督)が、7月13日から新宿武蔵野館でモーニングショー公開される。
同作は、重度の化学物質過敏症の女性・早苗さんとその命をつなぎとめたリンゴの話。ごく普通の生活を送っていた早苗さんが、自宅の新築により突然シックハウスになってしまう。その後、近所のゴルフ場の農薬散布で化学物質過敏症を発症、息ができなくなり、母とふたりで呼吸できる場所を探して車で旅に出る。
そして、ある日突然全てに拒絶反応が起こり、水が一滴も飲めなくなる。4日後には脱水症状があらわれ始める。しかし、化学物質だらけの救急車には乗れず、消毒液や化学薬品が充満している病院にも行けない。専門医の指示により浄水器を替えたが、うまくいかず途方に暮れた。
その後、早苗さんが口にできる自然食品を探し求めた結果、弘前市のリンゴ農家・木村秋則さんが作るリンゴと出会う。17年の歳月の末、無肥料無農薬で実ったこの奇跡のリンゴにより、早苗さんの体内に水分が入り、命はつながれることになる。また、日本ではじめて化学物質過敏症を実名で公表した入江さん一家の長男紘司さん、次男茂弘さんの青春も描く。
PM2.5を含む大気汚染、原発事故による放射能漏ればかりが声高に報じられるなか、化学物質に囲まれている環境で生活している現代の人々にとって、早苗さんの悲劇は他人事ではない。電磁波も障害となる今、3年半も命の危険に直面しながらあえてカメラの前に立ち続けた早苗さんの思いが心に響く、115分間の渾身のドキュメンタリーだ。(文化通信)
こりゃid:NATROM先生が黙ってないなぁ。
水も飲めなかった重症患者(「専門医」が勧めたのが浄水器だった、という点がなんとも味わい深い)が、なぜかリンゴは食べられるというのがすごいですね。リンゴにもさまざまな化学物質は含まれていると思うんですが、有害な物質と無害な化学物質はどう区別されているんでしょうね。そもそも水だってH2Oの化学式で表される化学物質だし。とはいえ、リンゴに罪はないことだけは確かです。
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そういえば、「奇跡のリンゴは腐らない」って言う人もいたけど、リンゴってそもそもなかなか腐らないよね。