名もなき詩
今週のはてなにおけるホットなトピックといえば、なんといっても性教育です(どういう書き出しだ)。
ことの発端はこの辺。
http://neta.ywcafe.net/000964.html
知的障害児に対し、性器のついたぬいぐるみなどを使って性教育をしていた(言葉でだけ教えても理解できないから)学校に対し、都議や教育委員会がそれを潰そうとしたのを「不当な介入だ」として保護者と先生が訴えていた裁判で、原告が勝訴したんですね。
この性教育は、一部の人たちから「日本の文化を破壊しようと企む勢力による過激な性教育」としてよく槍玉に挙げられていたのですが、これが養護学校で行われていたものだと知らないで吹き上がっていた人も多かったようです。
この件は、産経新聞や読売新聞の社説で「不当な判決」「過激な性教育はいけない」などとも言われており、それに対しても厳しいツッコミがいくつも入っています。
(この辺がよくまとまっていてわかりやすい)
それにしても、この件で敗訴した土屋たかゆきという都議のサイトがもうスゴすぎてめまいがします。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/cgi-bin/sf2_diary/sf2_diary/20090312.html#378
次の裁判官には、女の涙のご都合主義と全体の常識が分かる人が当たるように、神に祈りたいものだ。
レーガンは、レーガノミクスで、純潔教育を推進した。結果、レイプがなくなり、中絶がなくなった。
当然ではないか。イギリスでもサッチャー改革で同じことをした。
慎ましやかで、勤勉な、たおやかな日本が今必要とされている。
騙されてはいけないのだ。
すごいなぁ。アメリカではレイプがなくなったそうだし、イギリスでも純潔教育が進んでいるそうですよ(棒読み)。「13歳の父親」があんなに話題になったのは夢か幻なんでしょうかねぇ。
しかしねえ、「知的障害者への性教育」をこれほど忌避する人たちって何を目指してるんでしょうかねぇ。
ナチス政権下のドイツでは、40万人以上の障害者を強制的に断種し、「安楽死」処分したといいますが、まさかそういう発想を基にしている、というわけではないと信じたい。
- 作者: 中西喜久司
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「いのち」の近代史―「民族浄化」の名のもとに迫害されたハンセン病患者
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そういえば、障害児ではありませんが、小学生への不十分な性教育が悲劇を生む漫画がありました。
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この漫画では、二人はそれが禁忌だとも知らず、具体的なやり方もわからないまま試行錯誤しながら、二人だけで見つけた秘密の楽しみに没頭していくのですが、そこにものすごい甘美さを見出してしまうのは人として間違ってるんでしょうか。
(ロリものでも、子ども同士ならまだなんとか読めるんだよなぁ。性的な興奮とは違う味だけど)