もし富野由悠季が桃太郎を書いたら

過去のシリーズ一覧はこちら。


もし大藪春彦が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし大藪春彦が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし平山夢明が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし平山夢明が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし夢野久作が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし夢野久作が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし横溝正史が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし横溝正史が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし小池一夫が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし小池一夫が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし桃太郎が水曜どうでしょうだったら - 男の魂に火をつけろ! もし桃太郎が水曜どうでしょうだったら - 男の魂に火をつけろ!
もし桃太郎がなんJ民だらけだったら - 男の魂に火をつけろ! もし桃太郎がなんJ民だらけだったら - 男の魂に火をつけろ!
もし梶原一騎が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし梶原一騎が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし伊藤政則が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし伊藤政則が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし淀川長治が桃太郎を解説したら - 男の魂に火をつけろ! もし淀川長治が桃太郎を解説したら - 男の魂に火をつけろ!
もし鈴木涼美が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし鈴木涼美が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もしタカアンドトシが桃太郎をやったら - 男の魂に火をつけろ! もしタカアンドトシが桃太郎をやったら - 男の魂に火をつけろ!
もし全盛期の古館伊知郎が桃太郎を実況したら - 男の魂に火をつけろ! もし全盛期の古館伊知郎が桃太郎を実況したら - 男の魂に火をつけろ!
もし吉田豪が桃太郎一行にインタビューしたら - 男の魂に火をつけろ! もし吉田豪が桃太郎一行にインタビューしたら - 男の魂に火をつけろ!

もし富野由悠季が桃太郎を書いたら

昔々あるとコロニー、おじいさんとおばあさんが住んでいました。


おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。


おばあさん:「桃が流れてきたというの? 桃なら桃らしく、木になっていればいいものを……この私の前で、そんな!」


おばあさんが桃を拾って持ち帰り、おじいさんが切ってみると、中から男の赤ちゃんが生まれました。


おじいさん:「なんと! 赤ん坊とは! 生まれたからには名前というものが必要であろう。桃から生まれた……桃太郎、というのはどうかね? いい名だとは思わんか」
おばあさん:「あなたがそれでよろしいのなら……。(後ろを向いて)だめね、私ってやはり女なのだわ。……くっ!」


桃太郎はすくすくと成長し、やがてたぐいまれなるピーチ力(ちから)を持つ若者になりました。


桃太郎:「おじいさん、ぼく鬼ヶ島へ行って鬼退治をしたいんです」
おじいさん:「そうか、初陣にはやや若すぎるが、古来15、6歳の出陣がなかったわけではない。君には期待している」
おばあさん:「桃太郎、あなたならやれるわ。よろし?」
桃太郎:「嘘をつけ! いつもぼくを裏切ってきたのがババンだ! ぼくは8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も、ずっと・・・待ってた!!」
おばあさん:「そんな……あ、あなたは何を待っていたというの、この私に!」
桃太郎:「きび団子だろ!!!」
おばあさん:「ああっ!」


こうしておばあさんからきび団子をもらった桃太郎が、鬼ヶ島を目指して旅をしていると、犬に出会い、いきなり殴られました。


桃太郎:「殴ったね! おじいさんにもぶたれたことないのに!」
犬:「それが甘ったれなんだ! きび団子ももらわず仲間になるやつがどこにいるものか!」


犬にきび団子をあげ、仲間になってもらった桃太郎は、次に猿と出会いました。


猿:「桃太郎……お前は、俺の!」


猿もなんとなく仲間になり、次はキジと出会いました。


桃太郎:「(キュルルリィン!)」
キジ:「この感じ……桃太郎か!」



こうしてなんだかよくわからないうちにキジも仲間になり、一行は鬼ヶ島に到着しました。


赤鬼:「私もつくづく運のない鬼だな。だが、きび団子の量の違いが、戦力の決定的な差ではないことを、教えてやる!」
緑鬼:「やってやる、いくら陣羽織が厚くたって!」
青鬼:「ザコとは違うのだよ、ザコとは」
紫鬼:「俺を踏み台にした?」
女鬼:「うふふ……桃太郎、時が見えるわ」


桃太郎:「こ、これが戦い……!」
犬:弾幕うすいよ、何やってんの!」
猿:「させるかぁっ!」
キジ:「そんな言い方……このぉっ!」


女鬼その2:「桃太郎、私のことを知っているなら、敵になるのをやめて! 私にやさしくしてよ!」
桃太郎:「ごめん、覚えてない」
女鬼その3:「お前を倒さなければ、私のあの人が死ぬ! だからお前なんか死んでしまえ!」
女鬼その4:「お兄ちゃん……? やっぱりお兄ちゃんだ!」


桃太郎:「ど、どうしてこんな、人の心をもてあそぶようなことをするんだよ! 命を大切にしないやつらは、滅びてしまえーーっ!」



そ の と き モ モ の 力 が 発 動 し た

「伝説巨神イデオン」劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)

「伝説巨神イデオン」劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)