仙台学vol.14

仙台の荒蝦夷から、「仙台学」vol.14が発売されました。

vol.11、12、13と判型を変えた臨時出版が続きましたが、今回から通常のA5判に戻っての出版となります。

今回は、巻頭に池澤夏樹のエッセイを持ってきて、赤坂憲雄が各媒体に寄稿した震災論をまとめた「赤坂憲雄震災論II」(「I」は「仙台学vol.13」に収録)、佐伯一麦による海岸逍遥紀行文など、やはり震災関連の記事が中心となっています。中央では「原発」の話は出ても「復興」という単語は相手にされないようですが、被災地では「復興」なんてまだまだ夢のような話です。その辺の感覚はきっとわかってもらえないんだろうなぁ、という諦観みたいなものが、東北の人間にはあるんですよね。


結果としてこれも震災がらみになった「第2回みちのく怪談コンテスト」の総評と、入選作も掲載されています。ぼくの書いた「みちのく怪談顛末記」、および鷲羽大介のみちのく怪談『産院を訪ねる男』も載っています。黒い雨が降った町で、頭のはげた怪しい男があるモノを探して産院を訪ね歩くというお話。ナントカ協会とかそういう深読みは禁止でお願いします。


お買い上げは仙台市内の主要書店、もしくはネットストアhontoにて。


http://honto.jp/netstore/pd-book_25445977.html


なお、Amazonでは取り扱っておりませんのでご了承ください。