今月の告知

講座の告知しか書かないブログになってしまったのは心苦しいところですが、何はともあれ8月の告知です。

せんだい文学塾

  • 8月26日(土)16時開場、16時30分〜18時30分開講
  • 講師:川本三郎読売文学賞作家)
川本三郎(かわもと・さぶろう)先生


 1944年東京都出身。週刊誌記者を経て、1977年『朝日のようにさわやかに』で文筆家としてデビュー。

 映画・文芸・都市など幅広いジャンルで活躍し、1991年には『大正幻影』によりサントリー学芸賞、1997年には『荷風と東京「断腸亭日乗」私註』により読売文学賞・評論・伝記賞、2003年には『林芙美子の昭和』により毎日出版文化賞桑原武夫学芸賞、2012年には『白秋望景』により伊藤整文学賞評論部門を受賞した。

 2017年現在、サントリー学芸賞の選考委員をつとめている。

「男はつらいよ」を旅する (新潮選書)

「男はつらいよ」を旅する (新潮選書)

※今月は通常月とは会場が異なります

山形小説家・ライター講座

  • 8月27日(日)14時〜16時開講
  • 講師:穂村弘歌人、エッセイスト)
穂村弘(ほむら・ひろし)先生

1962年、北海道生まれ。上智大学文学部英文学科卒。
 1986年に連作『シンジケート』で角川短歌賞次席。1989年に第一歌集『シンジケート』(沖積舎)を、1992年に第二歌集『ドライドライアイス』(沖積舎)を刊行。90年代のニューウェーブ短歌運動を推進する。2000年に歌書『短歌という爆弾−今すぐ歌人になりたい人のために』(小学館)、2002年には初のエッセイ集『世界音痴』(小学館文庫)、第二エッセイ集『もうおうちへかえりましょう』(同)を刊行し、エッセイストとしても高い評価を受ける。2008年、短歌論『短歌の友人』(河出書房新社)で伊藤整文学賞を受賞。2017年には『鳥肌が』(PHP研究所)で講談社エッセイ賞を受賞した。

 現在の歌壇において、もっとも注目される歌人の1人である。

鳥肌が

鳥肌が

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家・ライター講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。

今月の告知

とうとう前回の更新から一ヶ月以上も空いてしまいましたが、何はともあれ今月の告知です。

せんだい文学塾

辻原登(つじはら・のぼる)先生


 1945年和歌山県生まれ。

 1990年に「村の名前」で芥川賞、99年『飛べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、05年『枯葉の中の青い炎』で川端康成文学賞、06年『花はさくら木』で大佛次郎賞、2010年『許されざる者』で毎日芸術賞、11年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞、12年『韃靼の馬』で司馬遼太郎賞を受賞し、紫綬褒章を受章。同年、神奈川近代文学館館長・理事長に就任。13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞。16年には日本芸術院賞・恩賜賞を授与された。

 現在、三島由紀夫賞川端康成文学賞、日経小説大賞、読売文学賞群像新人文学賞の選考委員を務める。

 最新作は『辻原登の「カラマーゾフ」新論』(光文社)。

辻原登の「カラマーゾフ」新論 ドストエフスキー連続講義

辻原登の「カラマーゾフ」新論 ドストエフスキー連続講義

※今月は通常月とは会場が異なります

※通常月は、前半では受講生から提出されたテキストの講評、後半はテーマに沿ったトークショーという形で進行しますが、今月は辻原先生のご希望により、テキスト講評はなしで、テーマについての講演がメインとなります。

山形小説家・ライター講座

  • 7月23日(日)14時〜16時開講
  • 講師:黒木あるじ(怪談作家)
黒木あるじ(くろき・あるじ)先生

 1976年青森県生まれ。東北芸術工科大学卒。本講座出身。

 2009年、『おまもり』で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年『ささやき』で第1回『幽』怪談実話コンテストブンまわし賞を受賞し、2010年に『震(ふるえ)』でデビュー。
 怪談実話のジャンルで健筆をふるい、デビュー6年で20冊を超える著書を出版。また、2017年には「小説すばる」にてプロレス小説シリーズ『掃除屋(クリーナー)』を発表し、新境地へも挑戦している。

怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)

怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家・ライター講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。

※今月の「せんだい文学塾」のみ、テキスト講評なしの変則講座となります

  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。

今月の告知

「映画ベストテン」の続きをやる、と言いつつ諸事情により作業が停まっておりますが、それはそれとして、毎月恒例の告知です。

せんだい文学塾

  • 6月17日(土)16時開場、16時30分〜18時30分開講

※通常月より一週早めの開講となります

東山彰良(ひがしやま・あきら)先生


 1968年台湾生まれ。第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し、2003年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』(宝島社)でデビュー。2009年『路傍』(集英社)で第11回大藪春彦賞を受賞。

 その他、2014年『ブラックライダー』(新潮社、日本推理作家協会賞候補)など著書多数。ほかに翻訳や脚本も手がける。

 2015年『流』(講談社)で第153回直木賞を受賞。2016年『罪の終わり』(新潮社)で第11回中央公論文芸賞を受賞した。最新作は『僕が殺した人と僕を殺した人』(文藝春秋)。

僕が殺した人と僕を殺した人

僕が殺した人と僕を殺した人

山形小説家・ライター講座

夢枕獏(ゆめまくら・ばく)先生


 作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。 1977年に作家デビュー。
 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
 漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。
 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。

研修室 http://www.gakushubunka.jp/yugakukan/ 

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家・ライター講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。

コマイぬ よみ芝居「あの日からのみちのく怪談」東京公演・女川公演

https://image.honto.jp/item/1/265/2798/5537/27985537_1.png
渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉の通販/東北怪談同盟/黒木 あるじ - 小説:honto本の通販ストア


ぼくも一篇寄稿した『渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉』が、昨年に続いて、「コマイぬ」さんによる朗読劇として上演されます。


https://www.comainu.com/next-1/

東京公演

  • 於 喜運寺(文京区)
  • 2017/6/11(Sun) 13:00−/17:00− (開場は開演の30分前)
  • 【料金】前売/当日共通 ¥2,000

※小学生以下無料

  • 【予約】カルテットオンライン

https://www.quartet-online.net/ticket/michinoku2017

  • 【会場】

〒112-0001
東京都文京区白山2-10-3
都営三田線「春日」駅より徒歩11分
東京メトロ南北線「後楽園」駅より徒歩13分

女川公演

  • 於 照源寺(女川町)
  • 2017/6/25(Sun)14:00− (開場は開演の30分前)

  • 【入場無料】

  • 【会場】

〒986-2231
宮城県牡鹿郡女川町浦宿浜字門前62
【助成】
アーツエイド東北・芸術文化支援事業

【出演】

ほか

【デザイン】

EPIGONEN

【協力】

有限会社荒蝦夷 東北怪談同盟 青年団 レトル うさぎストライプ ぷろだくしょんバオバブ さっちんたい 虹艶Bunny キコ/qui-co. 南慎介 石巻かほく 黒色綺譚カナリア派

【問い合わせ】

コマイぬ
090-4041-8168
info@comainu.com


※昨年の、宮城公演のもようはこちら


どうぞよろしくお願いいたします。

「震災と文学――危機の時代に」

もろもろお世話になっている(有)荒蝦夷さんからのご案内で、きょうも告知です。

新緑の美しい季節となりました。
本年度の東北学院大学地域共生推進機構連続講座「震災と文学――危機の時代に」(企画・コーディネート/荒蝦夷)についてご案内申し上げます。
第1回(6月2日)は講師に赤坂憲雄氏を、第2回(6月30日)は講師に熊谷達也氏をお迎えします。
どなたでも無料で受講できますので、ぜひお越しください。

■6月2日(金)18:00〜19:30

赤坂憲雄学習院大学教授、福島県立博物館館長、遠野文化研究センター所長)

「東北独立文学論」

あかさかのりお◎。1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。著書に『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、第17回ドゥマゴ文学賞、第58回芸術選奨文部科学大臣賞、第58回河北文化賞、第13回宮澤賢治イーハトーブ賞)、『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』(講談社学術文庫)、『東西/南北考 いくつもの日本へ』(岩波新書)、『東北知の鉱脈』『福島へ/福島から 赤坂憲雄エッセイ集 福島民報〈日曜論壇〉2004〜2013』(共に荒蝦夷)、『震災考 2011.3-2014.2』(藤原書店)、『東北学/もうひとつの東北』(講談社学術文庫)など。

列島語り ―出雲・遠野・風土記―

列島語り ―出雲・遠野・風土記―

■6月30日(金)18:00〜19:30

熊谷達也(作家)

「〈仙河海シリーズ〉第1期を書き終えて」

くまがいたつや◎1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。『ウエンカムイの爪』(第10回小説すばる新人賞)、『漂泊の牙』(第19回新田次郎文学賞、共に集英社文庫)、『邂逅の森』(文春文庫、第17回山本周五郎賞、第131回直木賞)のほか、東日本大震災後の架空のまちを描く「仙河海市」シリーズに『リアスの子』(光文社文庫)、『微睡みの海』(角川文庫)、『ティーンズ・エッジ・ロックンロール』(実業之日本社)、『潮の音、空の青、海の詩』(NHK出版)、『希望の海 仙河海叙景』(集英社)、『揺らぐ街』(光文社)、『浜の甚兵衛』(講談社)、『鮪立の海』(文藝春秋)がある。

希望の海  仙河海叙景

希望の海 仙河海叙景


(以下、共通です)

  • 会場/東北学院大学 土樋キャンパス ホーイ記念館ホール(地階) 
  • 受講料/無料(どなたでも受講できます)

【申込方法】

氏名・年齢・住所・連絡先(電話番号、メールアドレス)、受講希望日を明記の上、ハガキ、FAXまたはEメールにて下記までお申込みください。

【お問合せ・お申込先】

東北学院大学 地域共生推進課 〒980-8511 仙台市青葉区土樋1-3-1
TEL:022-264-6562 FAX:022-264-6522 Eメール:kikou@staff.tohoku-gakuin.ac.jp


※第3回目以降は山下祐介氏(首都大学東京准教授)、柳美里氏(小説家・劇作家)、三浦佑之氏(国文学者、千葉大学名誉教授)を予定しております(詳細が決まり次第お知らせいたします)。

今月の告知

さて、毎月のことですが、「せんだい文学塾」と「山形小説家・ライター講座」の告知です。

せんだい文学塾

熊谷達也(くまがい・たつや)先生


 1958年宮城県出身東京電機大学理工学部卒業。仙台市在住。

 関東で中学校の数学教師を8年つとめた後、宮城県に帰って保険代理店業のかたわら執筆を開始。

 1997年に『ウエンカムイの爪』で小説すばる新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。

 2000年には『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞を受賞。2004年には、『邂逅の森』(『相克の森』『氷結の森』と並ぶマタギ三部作の第二部)で、第17回山本周五郎賞と第131回直木賞を、史上初めてのダブル受賞。

荒蝦夷』『光降る丘』『烈風のレクイエム』など東北・北海道の風土に根ざした作風で知られ、『七夕しぐれ』『いつかX橋で』など、仙台を舞台にした作品も多い。

 また、オートバイ愛好家としても有名であり、自らロックバンド「K'z」を率いてギターを演奏するなど、幅広く活動している。

 東日本大震災以降は、『リアスの子』『微睡みの海』『浜の甚兵衛』など「仙河海市」を舞台にしたシリーズを発表しており、最新作は3月に発売した『鮪立の海』。

鮪立の海

鮪立の海

山形小説家・ライター講座

宮木あや子(みやぎ・あやこ)先生


 1976年神奈川県出身。15歳で小説家を志し、2006年『花宵道中』で第5回R−18文学賞大賞と読者賞を受賞し、作家デビュー。

 時代を問わず、女性の生きる姿を描いて絶大な支持を得ており、2014年から刊行した『校閲ガール』シリーズは石原さとみ主演でテレビドラマ化もされ、大ヒットを記録した。
 その他、『ガラシャ』『官能と少女』『あまいゆびさき』など著作多数。

 現在の文壇において、もっとも注目される若手女性作家のひとりである。

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家・ライター講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。

対決映画ベストテン:結果発表

3月29日〜4月29日まで募集した「対決映画ベストテン」には、多くの投票をいただきまして、ありがとうございました。


今回は「タイトルに対決する両者の名前が明記されている」というルールの縛りがキツかったのか、応募者は31名、挙げられた映画122タイトルと少な目にとどまりましたが、その分、練りに練った投票が目につき、おおいにうならされました。


また、今回も集計作業は全面的に破壊屋さん(http://hakaiya.hateblo.jp/)に頼ることになりました。ITにうといワスにとって、破壊屋さんのスキルは魔法にひとしいほどです。近いうちに、手作りのニューヨークチーズケーキでもごちそうしたいと思っております。



では結果を、1位からドーンと発表していきます!

1位:フレディVSジェイソン 78.5点 得票数14

2位:ガメラ2 レギオン襲来  64点 得票数11

3位:ルパン三世 ルパンVS複製人間 59.5点 得票数12

ルパン三世「ルパンVS複製人間」[Blu-ray]

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4位:県警対組織暴力 57.5点 得票数9

県警対組織暴力 [Blu-ray]

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6位:キングコング対ゴジラ 51.5点 得票数8

7位:片腕カンフー対空とぶギロチン 51点 得票数7

片腕カンフー対空とぶギロチン [DVD]

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9位:フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 49点 得票数7

10位:エイリアンVS.プレデター 45.5点 得票数7


「ホラー映画としてはダメ」と言われることもある『フレディVSジェイソン』ですが、バトル映画としての出来は完璧で、今回は1位を獲得。不死身のジェイソンにも「弱点は水」という設定が加わり、火が弱点のフレディと好対照をなしたのも印象深かったです。


今回の企画では怪獣映画が強いだろう、と誰もが予想していたところですが、このジャンルでは『レギオン襲来』が今回は2位入賞、ジャンル最上位となりました。昭和・平成の両ガメラシリーズでは『イリス覚醒』が12位、『大怪獣空中決戦ガメラ対ギャオス(昭和)』が23位、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』が49位、『ガメラ対大悪獣ギロン』『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』が60位、『ガメラ 大怪獣空中決戦(1995)』が104位(なお、タイトルにガメラしか名前が出ていないので本来はルール違反)となりました。


ルパン三世』では、ルール上『カリオストロの城』にも投票可能だったのですが、そちらは得票数2の15.5点にとどまり、『複製人間』がランクイン。カリオストロの影に隠れがちだった本作も、マモーの強烈なカリスマ性もあって根強い人気を誇っています。


東映実録路線の中でもソリッドな内容で単体人気の高い(『仁義なき戦い』シリーズは票の割れがいつも深刻である)『県警対組織暴力』は、ぐっとくるタイトルの訴求力もあって上位ランクイン。


スコット・ピルグリム』の邦題は、公開当時はとやかく言われましたが、まぁ内容を考えればストーリーにもテイストにも合ってるのでいいとしましょう。


ゴジラシリーズは最も票の割れが目立ち、12本もの作品に投票が分散しましたが、対決映画のはしりといってもいい『キングコング対ゴジラ』が最上位となりました。


11位から下は、こんな結果になっております。


期待どおりに、偏差値の低そうな、精神年齢の低そうなランキングができあがりました。その中で50位に入賞した『クレイマー、クレイマー』が放つ異彩は強烈なものがありますね。原題も『Kramer vs Kramer』で、今回のルールにはばっちり適合しているんですけどね。


というわけで、しばらくこのテーマで遊びますので、よろしくお付き合いください。